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間近に迫る日本シリーズ “平成初”と“平成最多”もかかる?

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ソフトバンクホークス

 レギュラーシーズン、クライマックスシリーズ(CS)を終え、残るは日本シリーズのみとなったプロ野球の1年。セ・リーグは広島(2年ぶり8回目)、パ・リーグはソフトバンク(2年連続18回目)がそれぞれCSを勝ち上がり、日本シリーズ出場を決めた。

 両軍が日本一をかけて激突するのは、70年近い歴史を持つ日本シリーズにおいて初めてのこと。意外な事実であることは確かだが、各メディアの報道などによって既にご存知という方も多いことだろう。

 ただ、今から以下に記載する事柄については、知らない人も多いかもしれない。それは、それぞれのチームが日本一を達成した場合に実現する、“平成”関連の事柄である。

 今回の広島のシリーズ出場は、1991年、2016年に続き3回目。しかし、1991年は西武に3勝4敗、2016年は日本ハムに2勝4敗で敗れており、日本一の称号を獲得するまでには至っていない。

 広島が最後に日本一になったのは、阪急を4勝3敗で下した昭和59年の1984年が最後。つまり、今回広島が日本一となれば、それは“平成初”の出来事となる。来シーズンの日本一は新元号の元で決まるため、今年は正真正銘のラストチャンスだ。

 ラストチャンスを迎えているのは、対戦相手のソフトバンクも同じ。ただ、“平成初”がかかる広島に対し、こちらは“平成最多”がかかっている。

 平成の世において、ソフトバンクは6回の日本一を達成している。一見すると12球団トップの数字であるようにも見えるが、現時点では巨人と並ぶ最多タイ記録だ。

 今年のシリーズで広島を退ければ、ソフトバンクの日本一回数は巨人を抜き、“平成最多”の7回目となる。もちろん、最多タイのままでも素晴らしい記録であることは確かだが、“タイ”の字が取れればより見栄えが良くなることもまた確かだろう。

 “平成最後の日本一”と共に、上記の記録を達成するのはセ・リーグ3連覇中の広島か。それとも、過去5年で3回の日本一を誇るソフトバンクか。運命の一戦は、27日の第1戦からその幕が上がる。

文 / 柴田雅人

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