だが性犯罪で訴えられたり、裁判を起こされたのは新井被告だけではない。例えば今年7月に他界したジャニー喜多川氏。多くのスターを育て上げた裏で忘れてはならないのが、所属タレントへのセクハラ疑惑だ。これはタレントたちの間で通称「16歳の儀式」「泡風呂の儀式」とされ、同氏はデビュー前のJr.たちに強制的に性的行為を繰り返していたとされたという。
「そんなうわさをどのマスコミも一切報じなかった中、一人気を吐いたのが『週刊文春』。ところが1999年、ジャニー氏はこれを名誉棄損として訴訟を起こし、2004年の最高裁まで争われました。結果、名誉棄損の件ではジャニー氏は勝訴しましたが、裁判の過程でセクハラの事実が認められたことは誤算だったでしょう」(芸能記者)
新井被告同様、自らの“過ち”で全てを失った人物が、故・横山ノック氏。上岡龍太郎、青芝フックとのトリオ「漫画トリオ」で一世を風靡した彼はタレント人気を原動力に、大阪府知事にまで上り詰めた。だが……。
「選挙期間中、車に同乗した女子大生のウグイス嬢から『下着の中に手を入れられたあげくに性器を触られ、当日性交をするために自分の所へ訪れよと命令された』と、強制わいせつ容疑で告訴されました。さらに公判で女性の体に毛布を掛けた上で約30分にわたり、右手をズボンや下着の中に入れるなど、鬼畜の行状が判明。結果、強制わいせつ罪で有罪判決を受け、府知事も辞職しました」(同)
これまでの3人とは反対に、完全な濡れ衣だったのがアンガールズ・山根良顕。
「2009年、出張エステの従業員だった女性が、山根の待つ大阪市内のホテルに派遣された際、強姦されたとして告訴しました。だが2人の性行為は合意の上とされ、被告の告訴は虚偽で山根の名誉を大きく傷つけたとして、逆に女性が逮捕されました」(同)
このように後を絶たない下半身スキャンダル。この世に男と女がいる限りなくならないのだろうか。