映画『夢売るふたり』は、松と阿部が演じる小料理屋を営んでいた夫婦が火事ですべてを失ってしまう物語。夢をあきらめきれない2人は、再出発のため、妻の計画で、夫が女をだます結婚詐欺を始める。9月8日から全国公開。
初共演となった2人。阿部は松に、「『OK?』って監督が言ったら、『うん、わかってる!』みたいな」「完璧な、欠点のない、すごい女優さん」というイメージを持っていたというが、しかし、会ってみたら「普通」と紹介。そのうえ、「さっきも、登場するときも、一回、コケましたもんね」とポロリ。松は、笑いが込み上げつつも、「普通の人、こけない」と反論(?)を始める始末。会場は爆笑に包まれた。
本作は、国内外の映画賞を総なめにし、いま最も注目を集めているという西川監督が、女性の目線から、女性の「みっともないとこ」らを描いた作品。「大人の女性の生きづらさ」が満載で、松は、撮影が夜の場面から始まったことを告げた。「たいへんでしたけど、朝と夜が逆転して楽しかった」と振り返り、東京の下町・浅草周辺でロケをしたさいは、「そば屋を見つけて、一人で入ったりしていました」と紹介。
ほか、トークショーでは、映画の内容にちなみ、「男とは」「女とは」「愛とは」の後に続く言葉を3人が考えて発表する企画が行われた。阿部は「見た後にいろんな意見があっていい映画」と、松は「自分以外の人の意見に寛容な気持ちで、物語を楽しんでいってください」と詰めかけたファンにメッセージを送った。(竹内みちまろ)