ひと口に「18年の芸歴」(当時)といっても、彼らの場合のそれは、潜伏年数を示す。デビューは吉本興業東京で、同期には、ロンドンブーツ1号・2号やペナルティ、山口智充などがいる。だが、銀座7丁目劇場で実施された「リストライベント」で、“いちばんおもしろくない芸人”の烙印を押されて、リストラ。芸人を廃業後は、トラックドライバーで生計を立てながら、バンド活動をしていた。
吉本で2年、バンドマンで3年を過ごしたのち、現在所属するケイダッシュステージのオーディションを受けて、合格。芸人生活を再びスタートさせたが、『THE MANZAI』で世に出るまでは、泥水をすするような赤貧芸人だった。
そんなさなか、岩崎は結婚した。相手は、ファン。しかし、妻は岩崎の携帯電話を勝手にいじり、事務所の先輩芸人・原口まさあきの番号をゲット。夫に内緒で、合コンを申し入れた。それを知った岩崎が離婚を切りだすと、妻はHi−HIのギャラを自分の口座に振り込むよう、事務所へ画策。策略結婚だった。
そもそも、ナメられる理由が、岩崎にはある。現在住んでいるのは、上田の両親が経営するアパート。4年も家賃を滞納し、150万円も借金していた(現在は返済)。そのうえ、掃除もしていないため、某番組企画で清掃にあたった際は、大腸菌などが検出された。
冒頭の名言を生んだのは、上田。ネタを書いているのも、上田。岩崎にあるのは、ぶっ飛んだ実話とずさんな性格。だからこそ、コンビバランスが取れているのかもしれない。
ちなみに、岩崎。売れてからできた彼女とは、mixiで出会っている。(伊藤由華)