最高視聴率は、台風18号が本州に上陸した9月16日(第145話)の27.0%で、全話の平均視聴率は20.6%。奇抜なストーリーで話題を振りまいた12年後期の「純と愛」(夏菜主演)は、全話平均で17.1%だった。
NHK朝ドラの平均視聴率が20%を超えたのは、12年前期の「梅ちゃん先生」(堀北真希主演)の平均20.7%以来。だが、それ以前は、03年前期の「こころ」(中越典子主演)の平均21.3%までさかのぼらなければ、平均20%を超えた朝ドラはなく、主演の能年が無名だったことを思えば、「あまちゃん」の大ヒットは大健闘といえる。
主役の能年(天野アキ役)の先輩で恋人役を務めた福士蒼汰(種市浩一役)は、7月期の連ドラ「スターマン〜この星の恋」(フジテレビ系/広末涼子主演)に出演。10月期の「海の上の診療所」(フジテレビ系/松田翔太主演)にも、キャスティングされている。映画では、4月公開の「図書館戦争」(岡田准一主演)に出演、8月公開の「江の島プリズム」で主役に抜てきされるなど、すでにブレイクした。
今後、「あまちゃん」で主役を張った能年と、準主役だった橋本愛(足立ユイ役)の出世争いが注目されるところ。
また、NHK大河ドラマ「八重の桜」(綾瀬はるか主演/日曜日午後8時〜)第39話(29日)は13.3%で、前週より1.4ポイント上げた。
(坂本太郎)