事の発端は、4月17日の巨人対広島戦で丸選手がホームランを放ったあと、ベンチに戻って喜びを分かち合う際、頭の上に両手で「丸」を作り喜びを表現したこと。これを見ていた広島東洋カープファンの新藤が自身のTwitterで、
「『○!首カクカク』とちょっとおちゃらけたパフォは、古巣に対してどうなんだろうか?」「嫌いになりたくないのよ。嫉妬なんでしょうか」「大田(泰示・日本ハム)は、ジャイアン(原文ママ)戦勝利の時、お立ち台でお決まりパフォーマンスを促されていた時、勘弁してください、と言ってた」
などと苦言を呈したのだ。
これを巨人の親会社であるスポーツ報知が取り上げ、「賛否両論」などと大々的に報道。ツイートが拡散されると巨人ファンが激怒し、新藤に対し「器が小さい」「こういう意見がプロ野球をダメにする」「心が狭すぎる」「腹立つなら見るな」「最下位だから嫉妬しているんだろ」と続々と批判の声を上げる。
中には、批判を発展させ「ポルノグラフィティの曲も嫌いになった」「そもそもポルノグラフィティってなんなんだよ」と、新藤やポルノグラフィティへの誹謗中傷とも取れる発言をする巨人ファンとみられるネットユーザーも散見された。
一方、カープファンからは「わかる」「あれはない」という同調の声や、他方で「気持ちはわかるけどもう放っておいたほうがいい」「言っても仕方ない」と諌める意見も。そして、「あれは阿部慎之助が『溶け込めるように』と考えてやらせているポーズ。丸はやりたくないと思う」「やらされている」という見方を示すネットユーザーもいた。
さらに、野球にさほど興味のないポルノグラフィティのファンは、「一ファンの意見なんだから批判するほうがおかしい」「何言おうと自由でしょ」「なぜ晴一さんの意見をニュースにして晒し上げたのか」と憤りの声を上げている。
「ホームラン後のポーズは、かつてソフトバンクやロッテに在籍したフリオ・ズレータの『パナマウンガ』や、現DeNAラミレス監督の『ゲッツ』などが有名で、現役では西武の山川穂高や、ソフトバンクの松田宣浩などが派手なパフォーマンスを見せています。
しかし、あのようなポーズについて『相手選手への礼節を欠いている』というように感じる人がいることもまた事実。以前、阪神タイガースがホームランを打ったあと、選手全員で客席を指差す『グラティ』というポーズをやっていたことがありますが、OBや相手投手などから苦言が入り、封印されています。
丸がパフォーマンスをすることはもちろん自由ですが、それを見て不愉快に思うこともごく自然なことで、自由なはずです。本来FA移籍した選手にブーイングを浴びせるのも、拍手で出迎えるのも個人の自由でしょう。
それを『温かく迎える』ことが正しいとし、ブーイングや不満を表明した有名人に批判を寄せ、黙らせようとする行為のほうが異常に思えます」(野球ライター)
「丸ポーズ」を称賛することはもちろん、批判することも「言論の自由」なはずだが、巨人ファンはそれを許すことが出来なかったようだ。
記事内の引用について
新藤晴一の公式twitterより
https://twitter.com/blackcaster