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浅利慶太さん死去 鹿賀丈史、市村正親など、そうそうたる顔ぶれの弟子たち

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市村正親、鹿賀丈史

 「劇団四季」創設メンバーで劇作家の浅利慶太さんが7月13日に亡くなっていたことが、18日にわかった。85歳だった。これを受け、同劇団出身の俳優の鹿賀丈史が記者会見を開き、「厳しかったが、その奥に優しさもあった」と涙ながらに故人を悼んだ。続けて、市村正親も会見し、「僕の8割は浅利さんの演技論が入っている」と語った。

 「劇団四季」といえば、演劇に詳しくない人でも名前くらいは聞いたことがあるのではないか。『李香蘭』『異国の丘』『南十字星』からなる戦争三部作は有名であり、ロングラン公演を続けている。ほかの劇団四季出身者、関係者は誰がいるだろうか。

「俳優の石坂浩二は、俳優として活躍していた高校在学中に浅利さんからスカウトされ、四季に入団しています。俳優ではなく演出部に所属し台本執筆やミュージカルの作詞を手がけていました。ただ、俳優業と平行しての仕事が大変であったため、のちに退団しています。2014年に亡くなった俳優の菅原文太は、早稲田大学在学中に四季の一期生として入団し、初期の作品に端役として出演していますね」(芸能ライター)

 「劇団四季」所属ではないものの、舞台に立った客演者にも豪華なメンバーが並ぶ。

 「女優の加賀まりこは、『オンディーヌ』に出演し、連日大入りの大盛況を記録します。これ以前に加賀は、今でいうアイドル的な人気を誇っており、高飛車キャラが賛否両論を巻き起こしていました。そのため、仕事に嫌気がさしてフランスのパリへ渡っていたところを、浅利さんから出演のオファーを受けています。この舞台は加賀にとって転機となる作品となりました。ナインティナインの岡村隆史も『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)のオファーシリーズで、『ライオン・キング』に出演しています。当初は主人公のシンバ役を求めるも浅利さんに却下され、ハイエナなどの4役を演じていますね」(前出・同)

 「劇団四季」は長い歴史があるだけに、日本の演劇史ばかりではなく、芸能史とも深い関わりがあったといえるだろう。

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