この日、“世界のTK”高阪剛を相手に、3分2Rのスパーリングを行った義生は、腕ひしぎ十字でタップを奪うなど鋭い動きを見せた=写真。対戦相手は未定だが「モチベーションは下がっていない」とキッパリ。さらに「相手は誰でもOKです」と気合をみなぎらせていた。
それもそのはず。義生は、自らの奮起を促すべく現地時間9日のホノルルマラソンに参加していた。途中から豪雨に見舞われて足が水ぶくれになり、足裏の皮がズルむけた。過酷なフルマラソンを完走した自信を得た。「アレより辛いことはないので乗り越えたから大丈夫ですね」とし、「ゲノムも勝つことができる」と必勝を誓う。
「藤原(喜明)さんに恥をかかせるような試合はしたくない」。覚醒した人喰い義生は、師匠の藤原組長に勝利をプレゼントするハラだ。