「ハマ弁」とは、給食制度の無い横浜市の中学生向けの配達型弁当。女性の社会進出など、家庭のありかたの多様化にアジャストすべく2016年に導入された、林文子市長肝いりの政策。
当初20%の利用率を目論んでいたが、蓋を開けてみたら僅か1.3%に留まった。ハマ弁の利用料金は、利用者と横浜市の公費でまかなわれているため、利用率が下がれば公費は上がってしまう。2016年の1食あたりの公費はなんと6000円強!この衝撃の事実を知った横浜市民からは「やめちまえ」の声も多数上がり、change.orgでのネット署名も盛り上がる始末。
実際の保護者の声は「予約が数日前とか面倒」「キャンセルも当日出来ないなんて」「クレジット決算とかコンビニ支払いとか面倒」「子どもがイヤだと言う」「給食にしろ」など。生徒は「クラスで一人くらいしか頼まないので、恥ずかしい」「職員室に取りに行くと、食べる時間がない(昼食時間が15分しかない為)」「これならコンビニで買ってくる」「おっ!ハマ弁!とからかわれる」「給食にしろ」などと、一周回って給食制度議論に戻ってしまう有り様だ。
ここに援軍として現れたのが「青星寮カレー」。ベイスターズファンはもちろん、小学生の頃に給食で提供された好評のカレーが、格安で食べられる。ハマスタで食べれば800円。ハマ弁利用でカレーのみなら汁物単品扱いなので、なんと30円!このニュースには生徒も「この日は頼む」との声が多数聞かれた。
セット価格の最大130円の値下げを敢行し、利用率3割を目指す「ハマ弁」。果たして青星寮カレー提供日の5月23日はどのくらいの利用率なのか?!その後はどうなるのか?!給食にした方がいいのか?!ちょっとだけ注目してみたい。
取材・文 / 萩原孝弘
写真提供 / (C)横浜DeNAベイスターズ