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都知事選 黒川氏デュエット封印&暗殺警戒

 8日投開票の東京都知事選に出馬している建築家の黒川紀章氏(73=共生新党公認)がデュエットを封印した。4日夜、妻で女優の若尾文子さん(73)と初合体した文京区内の個人演説会で、予告した「銀座の恋の物語」を歌わず強制閉会。その一方、スーツの下には機関銃でも貫通しない防弾チョッキを着込む“完全武装”で暗殺を警戒した。
 約200人の聴衆が黒川夫妻のデュエットを待つ中、壇上の黒川氏が演説台を離れてスーツの前ボタンをはずした。なんと、下には防弾チョッキを着込んでいた。これには聴衆もポカーンと口を開けるしかなかった。
 黒川氏は「私は常に備え万全。警視庁から『この3日間がいちばん危ない』と連絡があったので着ています。機関銃でも大丈夫。都民のためなら命は惜しまないが、(暗殺された)JFケネディー大統領にはなりたくないから」と説明した。
 都知事候補が防弾チョッキを装着するとは物騒な話。いったい誰に狙われているというのか。
 黒川氏は「誰が私を狙っているのか知りませんけども、警視庁が『防弾チョッキを着てくれ』というからきょう買ったんです。店の人は、都知事候補が防弾チョッキを買いにくるなんて…と絶句していました。まあ、ココ狙われたら一発ですけど」と人差し指で眉間を2、3回突付いた。
 黒川陣営は「ちょっとそんな情報が入ったらしい」と口を濁しつつ、1日からSP警護が付いたことを明かした。防弾チョッキは本人自ら中央区内の防犯専門店で購入したもので、米国立司法研究所(NIJ)の「レベルIIIA」試験をクリア済み。専用の防弾・防刃テストラボで9mmルガーと44マグナムの貫通テストをパスしており、「私だけがいつでも刺される距離で手を骨折するほど握手している」という黒川氏にも完全防御といえる。

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