和田は紅白出場歌手が発表された24日、所属事務所を通じてマスコミ各社にファクスでコメントしていたが、以後、初の生放送となる同番組でのコメントが注目されていた。
和田は「正直な気持ちを言えば、言いたいことがいっぱいある」としたが、あえてそれは言わず、「もう落ち着いているんです。こんなに人が優しいと感じる私に戻してくれたことに感謝したい」と大人の対応。
また、「もう通過点ですから」とした後、「今回は(紅白を)見たくない。とっとと日本を後にしたい。NHKだけスクランブルかけて欲しい」と冗談めかして話し、紅白の話題を締める際には「和田アキ子は永遠に不滅です!」と前向きだったのだが…。
「聞き捨てならなかったのが思わず漏れた和田の本音。再来年、事務所の後輩の鈴木亮平が大河ドラマ『西郷どん』の主演を務めるが、和田の口からは『大河やるんだから、その事務所は強いって言うのに、関係なかった』とまるで事務所の上層部に対する批判ともとれる発言が飛び出した。たしかに、所属事務所は鈴木が堤真一の代役を引き受けただけにそれがNHKに対する“貸し”になったかと思ったようだが、NHKとすれば鈴木を抜てきした、という意識だけに、和田を紅白にとどめる理由はなかった」(音楽業界関係者)
今年の紅白のテーマは「夢を歌おう」。そのことへのあてつけか、和田が話し終えると、番組では和田の97年のシングル「夢」がかけられた。
胸中をぶちまけたことで、和田の心が晴れたかが注目される。