報道で話題となったのは、同メディアに直撃された際の326氏の言い訳。「良い人だと思われすぎているというか、どこか神様扱いみたいになっているのは正直苦しかった。でも自分が普通の人間だと証明するために、誰かを傷つける必要は全くなくて、単純に甘えていました」と懺悔したといい、「言い訳として過去イチ」という呆れ声もSNSに上がっていた。
芸能人の不倫報道では、326氏だけでなく数々の迷言が残されている。俳優・石田純一による「不倫は文化」が有名だが、実際には言っていないと2019年3月『日刊スポーツ』(日刊スポーツ新聞社)で本人が明かしている。これは、記者から不倫の是非を問われた際に「歴史上にもずっとある。全否定したら、芸術も全否定になっちゃいますよ」と発言したところ、一部スポーツ紙が「不倫は文化」と見出しに使用したことで、言葉が独り歩きしたという。
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実際に迷言を残した芸能人も少なくない。歌手の長渕剛は数々の女性と浮名を流していたが、1993年にはドラマで共演した女優・国生さゆりとの不倫が発覚。押し掛けた取材陣の前で長渕は「俺、一般常識の通用するようなところにいないから」と言い放った。2年後の95年に長渕は大麻取締法違反で逮捕。交際中とされ疑われた国生は記者会見を開き、長渕との不倫を認め、薬物とは無関係であると主張した。長渕の“非常識”のとばっちりを受けてしまったようだ。
女優の杉田かおるは2006年9月、『女性自身』(光文社)で50代妻子持ち男性との不倫を報道される。記事では、2人の路上痴話ゲンカからホテルに入るまでの詳細がレポートされた。この報道を受けた杉田は記者会見を開き、「恋愛対象ではないです。これまで全テレビ局のディレクターとキスしていますし、酔ってテンションが上がるとラブホに連れ込もうとすることがあるので」と言い訳。さらに、「(ホテルは)お城かと思って入りました。中では、彼を殴る蹴るしたかな。相手は服を脱いでいたけど、私は着ていました」と釈明し話題となった。
現在女優業休止状態の葉月里緒菜(現・里緒奈)は1995年、初出演を飾った映画『写楽』で共演した15歳年上の俳優・真田広之との不倫が発覚。当時19歳だった葉月だが、その後週刊誌で「奥さんがいてもいなくても関係ない。今、彼と出会ったんだからしょうがない。離婚して出会ったらいいんですか?夫婦がうまくいかないからこうなった」と挑発的な発言。「好きな人に奥さんがいてもいいじゃないですか」と開き直ってみせたのだ。
歴代の“不倫迷言”を振り返ると、それぞれの恋愛美学があり「不倫=悪」とはとらえていない趣旨の発言が多い。「神様扱いが苦しかった」という326氏の発言は、芸能史の中でも異質な言い訳だったようだ。