今回の動画で原監督は13日終了時点でセ・リーグ4位(40勝39敗1分)に位置する今季のここまでの戦いぶりや、正遊撃手・坂本勇人が6月23日・広島戦で右太もも裏肉離れを負い戦線離脱したことの無念さなどを話した。
注目が集まったのは、坂本の代役について話す中での原監督の発言。同監督は坂本離脱以降、遊撃スタメンには中山礼都(4試合)、門脇誠(8試合)の2名を主に起用している。2選手について岡崎氏が「今坂本の代わりに出てると思うんですが、まあちょっと…」と何かを話そうとしたところで、原監督は「本当は北村もそこに入ってほしいわけ」と北村拓己(2試合)の名を挙げた。
>>巨人・高梨、阪神戦後のSNS投稿に「煽ってんのか」と批判 近本に死球も反省の色ナシ?<<
北村は2018年のプロ入りから巨人でプレーする27歳の内野手で、昨季までに「149試合・.218・6本・22打点」といった数字をマーク。今季は「8試合・.091・0本・0打点」と不振に苦しんでおり、8日には今季2度目の二軍降格となっている。
その北村について、原監督は「非常に器用な選手なんだけどなかなか打撃がね」、「練習はこの重心で打ってるのに、試合になったらこの重心で打とうとしちゃって。そりゃなかなかね。そういう話は一生懸命、北村とは話をしてるんですけど」とコメント。打撃向上を期待し積極的に助言などをしているというが、なかなかモノにならないと歯がゆさを感じているようだ。
原監督の発言を受け、ネット上には「ポスト坂本候補に北村入れてるのはちょっと意外」、「今季サッパリで、それ以前もそんなに実績はないのに」、「坂本みたいに打力のある選手がいいってことなのか?」といった驚きの声が寄せられた。
「遊撃は一般的に内外野の中で最も守備負担が大きいポジションとされており、守備型の選手をレギュラー起用している球団がほとんど。そのため、打力型の選手を据えることができれば、他球団に対して有利に働くということになります。巨人も遊撃レギュラーに坂本を定着させた2008年から昨季までに、坂本が『1981試合・.291・266本・942打点・2204安打』と素晴らしい数字を残したこともあり、リーグ優勝7回・日本一2回を記録しました。全てのリーグ優勝・日本一に指揮官として関わった原監督は、遊撃手の差で他球団を退けてきた戦い方を継続する上で、坂本の後釜も打力に優れた選手が望ましいと考えているのでは」(野球ライター)
原監督は動画内で、坂本は19、20日に行われるオールスター明けごろに戦線復帰する見込みだと口にしている。今後もしばらくは坂本をレギュラー起用しそうだが、34歳と若くなくなっていることも加味して、後釜候補に早めにめどをつけたい意向を持っている可能性もありそうだ。
北村は一軍で通算6本、二軍では通算28本のホームランを放つなどパンチ力ある選手。これもあり原監督は期待を寄せているようだが、打撃が本格的に開花する日はいつになるのだろうか。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
岡崎郁氏の公式YouTubeチャンネルより
https://www.youtube.com/@asuaka