「私と彼の共通の友人がいて、結婚式を挙げるにあたり、彼がスピーチを依頼されました。彼は、どんな内容にしようかといろいろリサーチ。すると、ある芸能人の逸話が見つかりました。その芸能人の方が葬儀に参列した際、弔辞を読み上げたそうですが、それが実は白紙で、全てアドリブだったというもの。
彼はその話を知り、“カッコいい!”と。“自分もそうしたい”と言い出し、結婚式のスピーチで白紙の紙を読み上げることにしました」
>>真の一発屋~女がドン引く瞬間~<<
彼なりにシミュレーションをしながら準備を進め、結婚式当日を迎えた。そこで、予想外の事態に見舞われることに…。
「司会者に呼ばれ、彼がマイクの前へ。そこで、予定通り胸元にある白紙の用紙を取り出し、読み始めました。ところが、緊張からか手が震え、言葉もしどろもどろ。あろうことか、途中で完全に黙り込んでしまったんです。
しかし、ここで救いの手が。“頑張れ!”と誰かが声を掛けました。なんと、震えている彼を見て、感極まって泣いているんだと勘違いしたのです。すると周りからも声援が起こり、最後は拍手喝さいの中、スピーチを終えました。
戻って来た彼は、なぜか得意顔。“まあこんなもんだろう”と言う彼には呆れましたね」
白紙の紙同様に、彼の頭の中も真っ白になってしまったのだろう。大舞台で平常心をたもり…保つのは、並大抵のことではない。
写真・stacyinbody