番組では4日の巨人対日本ハム戦試合前、番組キャスターのKAT-TUN・亀梨和也が坂本を取材。坂本は5月31日・ロッテ戦で2000試合出場に到達した遊撃守備へのこだわりなどを話した。
注目が集まったのは、亀梨からの質問「遊撃で2000試合以上に出場している中で一番印象に残っている試合は?」への回答。坂本は「1試合目のスタメンですかね。1年目(の)」、「その時のことはめちゃくちゃ覚えてる」と、プロ初スタメンに抜擢された2007年9月2日・横浜(現DeNA)戦を挙げた。
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当時プロ1年目・18歳の坂本は同戦で「8番・遊撃」で先発スタメンに名を連ねたが、本人によると同戦前までは二軍選手として二軍本拠地・ジャイアンツ球場で練習を行っていたという。
その練習後に車で移動している最中、坂本は同行していた球団マネジャーから「今日(一軍で)スタメンだから」と一軍昇格・スタメン抜擢を告げられる。ただ、話を聞いた瞬間は「いやいや何言ってんすか」と全く信じていなかったという。
ところがこの後、車が一軍の試合会場・横浜スタジアムに移動したこと、そこで自身の名前が入っているオーダーを確認したことなどからスタメン抜擢が本当の話だと認識したという坂本。「ほんまにスタメンで『えっ!?』みたいな。本当にうそだと思ったので、というのを未だに覚えている」と笑い交じりに振り返った。
坂本の発言を受け、ネット上には「プロ初先発がそんなに予想外だったのは意外」、「確かに二軍練習終わりに一軍戦出ろは信じられないかも」、「ファンとしても高卒ルーキーがいきなり出てきたからビックリしたわ」、「遊撃に穴が空いてたわけでもないしなあ」といった驚きの声が寄せられた。
「坂本がプロ入りした2007年当時の巨人は、前年までに20本塁打を3度クリアしていた二岡智宏(現巨人二軍監督)が遊撃レギュラーに君臨。二岡は2007年も『139試合・.295・20本・83打点』と順当に成績を残しており、どうしても坂本を抜擢しないといけないような状況ではありませんでした。それでも首脳陣はこの年二軍で5本塁打を放つなど爪痕を残していた坂本の打力を買いスタメン起用の場を与えましたが、坂本としてはうそをつかれていると思わず疑うほどの衝撃があったようですね」(野球ライター)
初スタメンの試合は2打数無安打と快音残せず途中交代となったが、成績以上に起用されたこと自体が強く印象に残っている様子の坂本。抜擢の影響もあったのか、この後の坂本は2007年9月6日・中日戦でプロ初安打・初打点を記録、2008年3月28日・ヤクルト戦で10代での開幕スタメン入り(8番・二塁/球団では1994年の松井秀喜以来)、同年4月6日・阪神戦でプロ初本塁打を満塁弾で記録とまたたく間に頭角を現している。
文 / 柴田雅人