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船越英一郎「僕の俳優人生を全否定して…」“2時間ドラマ帝王”役のセリフに苦悩? 新ドラマはセルフパロディ

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アキラ100%、船越英一郎、戸田菜穂

 船越英一郎と戸田菜穂が29日都内で行われた土ドラ『テイオーの長い休日』制作発表会見に登壇し、同作の見どころを語った。

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 「ためらいしかございません!」。崖っぷちの2時間サスペンスの帝王・熱護大五郎を演じる船越。「セルフパロディは、これ以上役者にとって幸せなことはないのですが、同時にそれは暴挙でもあり、でもこれは制作側のラブレターかなと思って、意を決して荒海に乗り出しました」と新たな挑戦を航海に例えた。

 戸田は自身が演じる熱護のマネージャー吉田ゆかりについて、「子どもを3人抱えて頑張っているお母さん。明るくて前向きでくじけない役だから、演じるにはすごいエネルギーが必要だと思って、明るさ200%で頑張ってます」と、夫役のアキラ100%にちなんで紹介した。船越には「建築家のように緻密に計算して役作りをされていて、俯瞰で皆さんを見てくれる。頼りになる船長」と信頼を寄せると、船越も「実に聡明な方で、緻密な役作りもそうですが感覚的な瞬発力が素晴らしい」と戸田を絶賛した。

 劇中の熱護は偏屈な性格で1年1か月仕事がない。共通点を聞かれた船越は、「似ても似つかないけど、どこかで共通する部分もあって、まったく違う環境で違う生き方をしている双子かな。根っこにあるポリシーや俳優業にかける思いは、共感できるセリフがいっぱいあります」と身近に感じている。「『視聴者に面白く見てもらえることが大事』というセリフに尽きます。逆に1話で熱護が語る俳優の矜持は、僕の俳優人生を全否定して、言っててつらかった」と思わぬ苦労を明かした。

 劇中では、船越が2時間サスペンスで演じたキャラクターに似せたキャラも演じる。「多い時は3、4役あるので、何をやってるか分からなくなったりして、けっこうハイカロリーなんです。ゴルフもレッスンプロについて習いましたし、帝王は長い休日ですが、こちらは寝る暇もないです」と充実の笑みを浮かべた。「2時間ドラマが好きな人には既視感のあるシーンもあって、楽しみにしていただけたら冥利に尽きるし、苦労したかいがあったなと」と船越。司会のアキラ100%に同作の面白さを聞かれ、「1000%」と自信を示した。

 土ドラ『テイオーの長い休日』は6月3日から東海テレビ・フジテレビ系列で放送予定。

(取材・文:石河コウヘイ)

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