山川は昨オフに知人女性の膣内や下半身などにけがをさせたとされ、強制わいせつ致傷容疑で被害届を受理した警察から事情聴取を受けていたことなどを5月11日に『文春オンライン』(文藝春秋)が報道。球団は翌12日に「総合的に判断して、コンディション的に」という理由で山川を登録抹消としたが、ファン・メディアの間では事実上の謹慎処分ではないかとみられている。
「山川の今後については警察の捜査次第ですが、仮に不起訴・示談となれば解雇は免れるものと思われます。ただ、仮にこのような展開になってもファン、特に女性ファンに納得してもらうのは非常に厳しいでしょう。山川本人の性格を考えても先行きは非常に厳しいと言わざるを得ないところです」(野球ライター)
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山川は身長176センチ、体重103キロという体格を生かしたパワーを武器に、これまでに本塁打王3回(2018-2019,2022)、打点王1回(2022)と複数タイトルを獲得している球界屈指の強打者。今年は開幕前に行われたWBCにも参加し、準決勝・メキシコ戦では2点ビハインドの8回に1点差に迫る犠牲フライを放つなど侍ジャパンの優勝に貢献した。ただ、堂々とした見た目とは裏腹に、自身に対するファンの反応を気にし過ぎる面があることを過去に公言している。
2019年1月20日放送の『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)に出演した際には、ネットの評判が気になるかという番組からの質問に「YES」と回答。その上で「特に打てなかった試合はなんですけど、エゴサーチをしちゃう。よく『死ね』、『死ねデブ』と(書かれている)」、「言われたことを…なんていうんですかね、心に刻んで(いる)」と、試合後は頻繁にエゴサーチをしていること、目にした批判を受け止めながら練習・試合に臨んでいることなどを明かしている。
また、2022年10月12日には自身の公式インスタグラムに投稿。同年シーズンの終了をファンに報告すると同時に「たくさんの批判ありがとうございます笑笑 もし街で見かけたらあの批判してるのは私ですとお声かけください!! マジでラリアットします」と、批判的な声に対して不満をにじませるような一文も記している。
「球界では選手に対する誹謗中傷が長らく問題視されており、NPB・各球団もSNSなどを通じて定期的に注意を呼びかけているものの効果は今ひとつ。今回の山川も今後の展開にかかわらず、不祥事関連のヤジやバッシングを長きにわたって受け続けることは避けられないでしょう。となると、メンタル的に打たれ弱い面がある山川が本来の実力を発揮できなくなることは想像に難くない上、成績不振でさらに風当たりが強まるという負の連鎖に陥る可能性も決してゼロではないのでは」(同)
チームがパ・リーグ4位(17勝19敗1分/17日試合前時点)と苦戦する中、誰も予想しなかった形で一軍を離れた山川。今後の展開にも要注目だが、どのような顛末になっても茨の道が待っていることは間違いなさそうだ。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
山川穂高の公式インスタグラムより
https://www.instagram.com/hotamyon3/