問題となっているのは、「1-4」とヤクルト3点ビハインドの4回裏でのこと。この回先頭の青木に対し、巨人先発・戸郷翔征が初球にスライダーを投じる。この球は高さが青木の胸元付近、コースはベース板の左端付近だったが、青木は体を背けつつも右肘をボールの軌道上に残すような動作を見せた。
二の腕付近に球を受けた青木は死球を確信したのか一塁に向かおうとしたが、球審は死球を認めずボールと判定。高津臣吾監督はベンチを出て球審へ抗議するも判定は覆らず。その後青木はフルカウントからの6球目を打つも中飛に倒れた。
>>ヤクルト・青木に先輩が激怒「誰に口きいとんやオラァ!」 宮本氏がベンチ裏の大騒動を暴露、4年後の謝罪エピソードも明かす<<
野球規則では「投球がストライクゾーンの外で打者に触れ、しかも打者がこれを避けようとしなかった場合には、ボールが宣告される」、「打者が投球を避けようとしたかどうかは、一に球審の判断によって決定される」と定められている。球審は青木が避けられる球を避けなかったと判断しボール判定としたようだ。
この青木の動作を受け、ネット上には「今の肘の動きはわざとじゃないか?」、「回避したいなら肘も後ろに引くはず」、「セコいことして審判騙そうとするなよ」、「故障リスクもあるんだからこういうのは控えてほしい」といった批判が寄せられた。
「青木は2021年9月14日・阪神戦でも、打席内で不可解な動きを見せたとして物議を醸した過去があります。1回裏1死一塁、阪神先発・青柳晃洋はフルカウントから青木の膝元付近へ曲がるスライダーを投球。すると、青木は軸足の左膝を突然ボールに向かって出す動作を見せましたが、球は当たらず見逃し三振判定を受けました。このこともあり、今回の場面についても死球狙いで故意に肘を出したのではと疑う意見が多くあります」(野球ライター)
16日のヤクルトは4回裏開始時点で2安打1得点と戸郷を攻めあぐねていた。青木としてはどんな形でも出塁して攻略につなげたいという思いもあったのだろうが、不快に感じたファンも少なくなかったようだ。
文 / 柴田雅人