アメリカ・ニューヨーク州にある病院で、29歳の看護師の女が生後2日の赤ちゃんを抱き上げ、バシネットに強くたたきつけるなどして逮捕された。海外ニュースサイト『NBCNews』と『Daily Mail Online』などが4月16日までに報じた。
報道によると、赤ちゃんは生まれてから新生児集中治療室に入っており、女は治療室の正看護師だったという。2月6日の朝、女は赤ちゃんを抱き上げ、バシネットにたたきつけた。その様子をたまたま赤ちゃんの父親が目撃した。本来、新生児集中治療室はプライバシーの観点からカーテンなどで覆われ、家族であっても外から見られないようになっている。だがたまたま窓につけられたプライバシーフィルムに剥がれていた部分があり、そこから父親は暴行を見かけたそうだ。父親は犯行を見て、すぐにスマートフォンを構えて動画を撮影した。
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『NBCNews』は父親が撮影した動画の一部を公開しているが、動画には女と思われる人物がバシネットにあおむけで寝ていた赤ちゃんを抱き上げ、上から落とす様子が映されている。動画を見る限り、バシネットから20センチほどの場所から落とされているが、強い力で落とされ軽くバウンドしている。バシネットにたたきつけられる瞬間、赤ちゃんはうつぶせになっていて、激しく顔を打ち付けられている。
なお、カメラはフィルムが剥がれた少しの隙間から撮影されているため、動画の中で女の顔は映っていないが、シフトなどから女の犯行と断定されたとみられている。なお、幸い赤ちゃんにけがなどはなかった。
父親は動画を撮影すると、母親とともにすぐに病院側に通告。2人は女を辞めさせるように要求し、病院側は父親らの報告から2時間以内に女を解雇した。その後、警察の捜査で女の犯行が認められ4月12日、女は子どもを危険にさらした罪で逮捕された。
母親は地元メディアのインタビューに応じ、「動画を見た瞬間、私は非常に取り乱した。かなりの悲痛で涙が止まらなかったし、しばらく眠ることができなかった」と当時について語っている。母親は事件直後に女とも直接話したそうで、「彼女(女)は『私が赤ちゃんの扱いを間違えていたならごめんなさい』と謝った」と明かしている。
なお女の供述内容は明らかになっていないが、罪は認めている。女側の弁護士は「彼女(女)は模範的な看護師であり、乳児を危険にさらすことはない。今後の裁判でそれは明らかになるはず」という声明を発表している。
このニュースが世界に広がると、海外のネットユーザーからは「女は最低。こんなことしていいわけがない」「赤ちゃんが無事だったとしても、両親のショックを思うと女の罪は重い」「医療従事者がすべき行動ではない」「父親が虐待を発見して動画を撮ってくれてよかった。他にも余罪があるはず。他の赤ちゃんに同様のことをしていないか徹底的に調べるべき」「両親の気持ちを思うとつらい。家族の幸せを願っている」「新生児集中治療室がカーテンで隠されているのがよくない。不正が明るみに出ない」「動画を見たけど、赤ちゃんはバシネットから跳ね返ったように見えた。相当強い力だった」といった声が上がっていた。
詳細な事実関係は今後の裁判で明らかになっていくが、女が日常的に赤ちゃんに危害を加えていた可能性は排除できない。余罪も徹底的に調べるべきだ。
記事内の引用について
「Long Island nurse arrested and accused of slamming newborn facedown into bassinet」(NBCNews)より
https://www.nbcnews.com/news/us-news/long-island-nurse-arrested-allegedly-slamming-newborn-facedown-bassine-rcna79500
「Long Island NICU nurse is charged with child endangerment after she slammed a newborn baby facedown into bassinet and was caught on camera by the child's father」(Daily Mail Online)より
https://www.dailymail.co.uk/news/article-11978379/Long-Island-ICU-nurse-charged-child-endangerment-slammed-newborn-baby.html