同作は北野監督が19年に出版した同タイトルの初の歴史長編小説を映画化。織田信長、羽柴秀吉、明智光秀、徳川家康を巻き込んだ首を巡る戦国時代、具体的には本能寺の変をテーマに書き下ろした作品で西島秀俊が主演を務める。
「カンヌ・プレミア」は世界史、民族、風土、生活習慣、信仰など現代社会を取り巻くテーマを描いた作品が選出されている。
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北野監督は、93年に「ソナチネ」が、ある視点部門、99年の「菊次郎の夏」と10年の「アウトレイジ」がコンペティション部門に出品されるなど、カンヌ映画祭とも縁が深いだけに、今回の選出につながったようだ。
公式サイトで北野監督は、《カンヌ映画祭から『首』がカンヌ・プレミアに出品されると連絡がありました》と報告。《カンヌには数回行ってますが、熱狂的な歓迎を受けるのでうれしいです。またフランスのファンに会えるのが楽しみです》とつづった。
同作品をめぐっては、すでに撮影を終えたものの、その後の編集段階を9割方終えたところで作業がストップ。契約内容を巡って製作・配給のKADOKAWA側とトラブルに発展していることが昨年8月、一部で報じられていた。
間違った報道は真っ向から否定する北野監督だが、報道を受け、KADOKAWAが提案してきた内容が《あまりに一方的な内容だった》などと暴露していた。
「最悪、お蔵入りする危機もあったようだが、ビッグイベントに出品されることに。それを受け、そのうち国内での公開日も発表されることになるのでは」(映画業界関係者)
西島や撮影スタッフたちは胸をなで下ろしているはずだ。