「会うつもりはなかったのに、どうしても我慢できず、私の方から彼に“会いたい”と連絡してしまったんです。平日の昼間で地元から離れたお店で、会うことになりました。当日はすごく緊張していたんですが、実際に現れた彼はアプリの写真よりもやや見劣りはしましたが、やっぱり私の話を一生懸命聴いてくれて、すごく嬉しかったです。
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その後は、もう歯止めが効かなくなって…三回目に会った時にホテルに誘われました。その時には、私も彼に抱かれたいと切望していたので、すぐに了承したんです。久しぶりで…しかも夫以外の男性に抱かれて、恥ずかしさと罪悪感で一杯でしたが、すごく興奮してしまいました。夫も子どもも捨てて、彼と人生をやり直す気持ちにまでなっていたんです」
初めは軽い気持ちでアプリを始めた由唯さん。数か月後にはとうとう、身体の関係を許してしまったが、幸福感はそう長くは続かなかった。
「抱かれていた時の身体の火照りが冷めると同時に、気持ちもどんどん冷静になったんです。夫にバレた時に慰謝料や子ども達の親権、義実家や自分の実家との関係や、諍いを考えると急に面倒で、気が重くなってきたんです。上手く彼との関係を隠しながら付き合える程、器用でも無いですし、後ろめたさを抱えながらこれからの人生を過ごすことを考えると…自分には向いてないですし、リスクを無視してでも、“彼と一緒になりたい!”とは思えませんでした」
結局、挨拶もそこそこに帰り、マッチングアプリは退会し、もう利用しなかった。ネットや週刊誌の不倫体験談では、夫に隠れて上手く性を謳歌している人妻もいるようだが、小心者の自分には不倫は向いていないと悟ったそうだ。由唯さんは今も、夫や子ども達への不満を溜めながらも退屈で平凡だが、平和な日々を過ごしている。