小説家の大江健三郎さんが3月3日に88歳で亡くなった。大江さんはノーベル文学賞受賞を始め小説家として多くの実績を残すかたわら、平和や民主主義を守る社会運動にもコミットしてきた存在として知られる。そんな大江さんの行動を巡って、爆笑問題の太田光と2016年に亡くなった大橋巨泉さんがラジオ番組でバトルを繰り広げている。
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2013年10月20日放送の『爆笑問題の日曜サンデー』(TBSラジオ)に大橋さんが出演。大橋さんはこの番組に時々、ゲスト出演していた。
この日は、2011年の東日本大震災発生後に日本で起こった反原発運動の話になった。この運動には大江さんも参加しており、大橋さんは「俺と一つしか違わないあのご老体。大江健三郎さんやなんかがデモしてたじゃない。お前だってこんなとこに座ってないでデモ行って来いよ」とけしかける。
これに太田は「大江健三郎のやってることはおかしいって」と反発する。太田としては大江さんは作家であるため、あくまで小説を始めとする作品で世に問うべきだと主張。「あれでデモして、何の効果があるんですか」と大橋さんに問いかけるも、「効果があるよ」と強い反発を受ける。
大橋さんは「老体に鞭打って大江さんが雨ん中歩いてるだけで価値があるんだよ」とも主張していた。大橋さんは大江さんとは直接の付き合いはないとしながらも、自分と同じ反戦や平和を訴える人物として大きな存在だったのだろう。
場合によっては、太田の態度が炎上しかねないハプニングであったが、このバトルは相方の田中裕二がうまく話を切り替え、大橋さんはその手腕を絶賛する場面も見られた。