同賞は、優れた才能を持つ映画人にスポットを当て、アジア映画界・アジア文化における業績と貢献を称える賞。日本人の受賞は、第9回(2015年)の中谷美紀、第13回(19年)の役所広司に続く3人目となった。
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阿部は「とても光栄に思います。AFAのような大きな賞をいただき、本当に驚いています。受賞を聞いた時は、これまでずっと一緒にやってきたスタッフさんたちがそばにおり、皆で本賞を分かち合えることが嬉しく、大変感謝しています」とコメント。3月12日に香港で開催される授賞式に参加する。
「昨年度の阿部は主演作『とんび』と『異動辞令は音楽隊!』がいずれも好評。まだ、国内の映画賞は一冠だが、いきなり大きな賞を受賞という朗報がもたらされることになった」(映画業界関係者)
もともと、阿部はメンズファッション誌の売れっ子モデルだったが、映画「はいからさんが通る」(1987年)で俳優デビューし90本以上の映画に出演。
海外の作品にも多く出演しており、初の主演映画は香港との合作作品で人気コミック絵を映画化した「孔雀王 アシュラ伝説」(90年)。また、東京を舞台にしたアクション映画「東京攻略」(2000年)ではトニー・レオンら名だたるアジアのスターと共演を果たしていた。
「今や映画でもドラマでも主役のオファーばかりで一流俳優の仲間入りを果たした阿部。映画界で役所と並ぶ栄冠を手にしただけに、格もギャラも跳ね上がりそう。阿部サイドとしても、作品をじっくり選んでオファーを受けるかどうかジャッジすることになりそうだ」(芸能記者)
授賞式でのスピーチが注目される。