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『エルピス』最終話が最低視聴率もフジは満足?〝新しい基準〟でターゲット層が替わりそうな民放各局の連ドラ

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長澤まさみ

 女優の長澤まさみ主演のフジテレビ系の連続ドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」の第9話が12月19日に放送され、平均世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)は5.5%を記録した。 

 ドラマは、実在の複数事件に着想を得た渡辺あやさん脚本の社会派エンターテインメント。スキャンダルでエースアナウンサーから転落した恵那とその仲間たちが、連続殺人事件の冤罪(えんざい)疑惑を追うストーリー。
 視聴率は初回がこれまでで最高の8.0%。以下、右肩下がりで、第9話は第6話と並ぶ最低視聴率を記録した。

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 一方、女優の川口春奈主演のフジテレビ系連続ドラマ「silent」の第10話が同15日に放送され、平均世帯視聴率は8.3%で、第9話の8.9%に次ぐ高視聴率。いい流れで22日の最終回を迎えた。

 ドラマは主人公・青羽紬(川口)が、聴力を失ったSnow Man・目黒蓮演じる元彼氏・佐倉想と高校卒業後に別れて以来8年ぶりに再会し、手話を通じて関係を再構築していく物語で、涙腺が崩壊する視聴者が続出するなど話題になっている。

 「視聴率は差が開いてしまった両ドラマだが、共通しているのは毎回ネット上で反響を呼び、民放の無料見逃し配信サービス・TVerでの再生回数が好調。フジは2本のドラマの結果には満足している」(放送担当記者)

 また、一部報道によると、両ドラマ13歳から49歳の男女を対象にした「コア視聴率」はトップ5に入り、人気のテレビ朝日系ドラマシリーズ「相棒」の新シーズンを上回っているという。

 「『silent』は若い人向けだと分かるが、『エルピス』もあまり難しくなり過ぎないように作られてある。今後、CMスポンサーが出稿の目安にするのはいわば〝新しい基準〟である『コア視聴率』で、今後、民放各局のドラマはそれを目安に制作することになるだろう。フジはすでに局内に張っている番組の視聴率はコアと個人だけで、世帯は無視」(同)

 ますます、高齢者が見たいドラマが減りそうだ。

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