人気放送作家の鈴木おさむ氏が『文藝春秋』(株式会社文藝春秋)ならびに同誌の電子版で小説「20160118」を発表し、話題となっている。この作品は、鈴木氏が作家として深く関わったSMAP解散宣言への布石となる『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)での公開謝罪の裏側を記したものだ。
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鈴木氏はSMAPの座付き作家として、数多くの人気番組や企画を手がけてきた。「スマスマ」でのコント作家としてのイメージが強いが、そればかりではなく、今回の小説のように大胆な踏み込みを行った企画も存在する。
その一つが、キムタクこと木村拓哉のラジオ番組『木村拓哉のWhat's UP SMAP!』(TOKYO FM)だった。この番組では、木村はジャニーズアイドルらしからぬ踏み込んだ話を多く取り上げていた。好きなセクシー女優の話題や自慰行為などについてもあけっぴろげに話していた。現役のジャニーズアイドルが公共の電波に乗せてこうしたフランクな話をするのは、きわめて珍しいケースであると言えるだろう。下ネタの度が過ぎて局の上層部から怒らることもしばしばだったとか。
この番組の放送作家を長らく務めていたのが鈴木氏だった。鈴木氏としては、あえて意外性を打ち出そうとする意図もあったのかもしれない。1995年発売のSMAPのシングル『KANSHAして』に掛けて「大顔射祭」を立ち上げ、鈴木氏は飯島三智マネージャー(肩書は当時)から電話で「半端なく怒られた」経験もあるようだ。
番組で木村は、工藤静香との結婚や子どもの誕生、さらにSMAPメンバーの草なぎ剛の不祥事や解散騒動についてコメントするなど、常に本音の言葉を繰り出す場所としても機能した。下ネタも自然体のキムタクから発せられるものの一つだったのかもしれない。