報道をまとめると、響子さんは同日、都内で会見を行って提訴したことを明らかに。花さんは2020年にネット配信・放送された「テラスハウス」をめぐり、SNSで匿名の中傷を相次いで受け、同年5月に自ら命を絶った。
>>ピークは5年前?『テラハ』出身の肩書はもはやマイナスか、元出演者が続々苦境に<<
フジテレビとともに被告になったのは、番組を共同制作した「E&W(放送当時の社名はイースト・エンタテインメント)」と、同社から制作事業を承継した「イースト・ファクトリー」。響子さんは訴状で、「出演者の心身の健康を損なわないようにする義務を怠った」などと指摘している。
提訴後に会見した響子さんは、「裁判は避けたかったが、(被告側に)一度も真摯な対応をしてもらえず、やむを得ず提訴した。若い人たちが夢を搾取されるようなことは、これ以上起きてほしくない」と述べた。
「訴状では、本編を見てスタジオでトークする出演者が、番組中の花さんの言動や行動に否定的なコメントを繰り返し、それがSNS上の炎上や中傷をあおっていたことも指摘した。そのため、当時の出演者は証拠調べを受けることになり、出廷を求められる場合もあるのでは。そこで問題視されそうなのは、E&Wのスタッフがどのように場面を〝演出〟していたかだろう」(放送担当記者)
もともと、恋愛リアリティー番組をうたっていた同番組だが、一部週刊誌などで〝やらせ〟などがあることを指摘されていたが、これまでフジテレビは「われ関せず」の姿勢を貫いていた。
「E&Wの担当者もフジに見捨てられて業を煮やしているはずだが、法廷では醜い責任の〝なすり合い〟に終始するのでは」(同)
いずれにせよ、泥沼の法廷闘争になりそうだ。