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山際元大臣の呆れた釈明「記憶していない」ルーツは? 最初に使ったのは田中角栄元首相か

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 旧統一教会との関係を巡り、山際大志郎前経済再生担当大臣が辞任に追い込まれた。疑惑が追及される過程で、山際氏は「記憶していない」「覚えていない」といった発言を繰り返し、多くの人々を呆れさせた。

 山際氏に限らず、政治家が追い込まれると「記憶にない」といった釈明をよく行う。これは常套句と言えるが、なぜはっきりと否定せず回りくどい表現をするのだろうか。

 まず事実を否定してしまうと、実際は“クロ”だった場合に後から釈明がきかなくなる。そのため「記憶にない」と答え、後に「思い出すこともある」「忘れていた」といったエクスキューズが付けられるようにしている。

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 さらに証人喚問の場では、嘘をつけば偽証罪として処罰対象になってしまう。そのため「記憶にない」を用いることになるのだ。

 政治の場で「記憶にない」が用いられたのは、元内閣総理大臣の田中角栄氏の逮捕にまで発展したロッキード事件とされる。ロッキード事件は、アメリカの航空機メーカーのロッキード社が、自社の航空機を売り込むため、日本の政治家、要人、航空関係者に大規模な贈賄を仕掛けた汚職事件である。

 事件が明らかになり、衆議院予算委員会の証人喚問の場に、田中氏の盟友で黒幕とも言われた実業家の小佐野賢治氏が呼ばれた。この場で小佐野氏は「記憶にございません」を連発した。このフレーズは流行語にもなった。

 同様の発言は、築地市場の豊洲移転に関して証人喚問を受けた石原慎太郎元東京都知事も発し、現職の小池百合子知事を呆れさせた。このほか、号泣議員として話題となった元兵庫県議会議員の野々村竜太郎氏や、都知事としての公私混同が追及された舛添要一氏も「記憶にない」発言で事態を切り抜けようとした。

 回答を巧妙にはぐらかす「記憶にない」は、政治家にとって便利なフレーズなのは確かかもしれない。

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