イギリス・グレーターマンチェスターで、酔っ払った16歳の少女が34歳の男に連れ去られるも、少女の父親がたまたま娘の落としたスマートフォンに電話をして男の居場所を突き止め、娘を助け出したと海外ニュースサイト『Mirror』と『The Daily Star』が11月16日までに報じた。
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報道によると3月13日、少女はナイトクラブにいたが、午前5時頃、酔っ払って店の外に出たという。通りかかった男が近づき少女に「手助けをする」と言った。男は少女を抱きかかえるとタクシーを止めて一緒に乗り、運転手に男の自宅まで行くように頼んだそうだ。なお、男が少女と待ち合わせしていたのか、偶然少女を見かけたのかは不明だが、男と少女に面識はなかったとみられている。なおイギリスでは16歳から飲酒が認められている。
男が少女を自宅に連れて行った後、少女の父親がたまたま少女に電話。少女はスマホをタクシーに忘れており、着信に気づいた運転手が電話に出た。運転手は父親に対し状況を説明。少女が知らない男に連れ去られたと察した父親は、運転手に男の自宅を聞き出して向かった。父親は男の自宅に向かうと同時に、娘が連れ去られた可能性があると警察に電話をしていた。
父親は男の自宅に到着すると玄関のドアを何度もたたいたが、男はドアの向こうの人物が少女の父親だとは知らずに、警察に「何者かが家の玄関を強くたたいている」と通報。警察は元々、父親から通報を受けていたこともあり、数分後に男の自宅に到着して男を逮捕した。警察は男の自宅から少女を発見。少女は病院に運ばれたが、大きなけがなどはしていない。
少女がどのような被害に遭ったのかは公になっていないが、少女は男のベッドで目を覚ました時に服が部分的に脱がされ、家に帰りたいと叫んだそうだ。2022年11月に男の裁判が行われ、男は誘拐と暴行の罪で7年6カ月の刑務所行きを言い渡された。
警察は今回の事件を受け、「性的暴行事件の可能性がある場合は誰でも緊急通報番号に電話をしてください。私たちはあなたの通報に耳を傾け、できるだけのことをします」という声明を発表している。
このニュースが世界に人がるとネット上では「酔っ払った少女に暴行を加えるなんて最低な人間のすること」「父親の洞察力がすごい。少女に電話をしたのは偶然かもしれないけど、そこから男の家に行き警察に通報する行動力に感心」「父親が娘を大事に思っているからこそできた行動だろう」「悪いのは男だけど、16歳で酔っ払うまで飲むのは危険」「事件とは確定していないのに、迷惑電話と思わず現場に駆けつけた警察を尊敬する」といった声が上がっていた。
父親はもちろん、警察の行動も称賛に値するだろう。一方で男は刑務所で罪をしっかり償うべきだ。
記事内の引用について
「Predator who kidnapped drunk teen outside nightclub hunted down by her father」(Mirror)より
https://www.mirror.co.uk/news/uk-news/predator-who-kidnapped-drunk-teen-28507468
「Dad tracks down sick paedo who kidnapped his teen daughter outside nightclub」(The Daily Star)より
https://www.dailystar.co.uk/news/latest-news/dad-tracks-down-sick-paedo-28507027