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見取り図・盛山「とんでもないラストイヤー」M-1敗退の原因明かす? 国宝展、吉本が「漫才」を出展

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見取り図・盛山晋太郎、リリー

 漫才師の中田カウス、お笑いコンビの見取り図(盛山晋太郎・リリー)とプラス・マイナス(岩橋良昌・兼光タカシ)が20日、東京国立博物館平成館大講堂で行われた『漫才のDENDO』に出演し、息の合ったトークで会場を沸かせた。

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 本企画は東京国立博物館「150年後の国宝展」に吉本興業が「漫才」を出展したことを受けて、上方漫才の歴史をひも解く特別企画。中田の呼び込みから最初に舞台に上がったのはプラス・マイナス。冒頭の岩橋による独演から兼光のものまね芸へ展開し、岩橋の野球ネタにかぶせて兼光がオリジナルソングを朗々と歌い上げるなど、しゃべくり漫才に新機軸を交えた構成で魅了した。

 続いて登場したのは見取り図。開口一番、盛山が「まだM-1のショック引きずってます」と準々決勝で敗退したM-1グランプリ2022の自虐ネタでつかみも上々。謎かけでズレた答えを連発するリリーにツッコんでいた盛山が、都道府県ゲームで「兵庫と言えば」の問いに反射的に「オーストラリア!」と答えてやり返されるなど、勢いのある掛け合いで笑いを巻き起こした。

 中田と見取り図のトークでは、M-1敗退の裏話も披露。盛山によると、「甘噛みしてしまい、いじらんでいいくらいの噛み方で気付かれなかったんですけど、その数十秒後にもっかい(もう一回)噛んでしまって、会場中に『盛山大丈夫か?』という空気が広がった」。ダメ押しのように終盤で「リリーも言語違うくらいに噛んでもうて。最後は『俺ら、噛みすぎやろ』で終わらせて、ネタは良い反応だったんですけど落ちました。とんでもないラストイヤーでした」とM-1優勝のチャンスを逃して悔しがった(M-1グランプリの出場資格は結成から15年以内で、2007年5月にコンビを組んだ見取り図は2023年以降出場資格を失う)。

 中田にとって吉本興業は「50年以上お世話になった実家みたいなところ」で、大阪出身の盛山も「小さい頃から親になんばグランド花月に連れられて来ていた」と述懐。中田も「大阪の子は小っちゃい頃から劇場で笑いに親しんでる。僕が若手の頃は今みたいに指定席がなくて、最前列は子どもばかり。その中に僕の靴の先を爪でぎゅーって強く押してくる子がいて、僕も負けずに踏んだんですけど、その子が中川家の礼二」と意外な出会いを明かした。

 話題はお笑い芸人のモテ事情に及んだ。SNSのDMを通じて女性ファンから連絡が来るリリーに対して、盛山は「僕は岸和田の中学生から、毎日『お前、おもろないで』って来るんです」とコンビ格差がある様子。ストレートに関係を求めるリリーの真似をして、一度、食事をした相手に盛山がその気があるか尋ねたところ、「吉本に電話されてしまったんです。本社に呼び出されて『何かしようとしてるだろ』と。20代の時ですけど」と失敗談を打ち明けた。

(取材・文:石河コウヘイ)

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