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オリックス、問題のコーチ入閣報道でブーイング 以前から手腕には疑問、中日選手への“アホ発言”も物議

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 ヤクルトと戦った日本シリーズ(10月22~30日)を「4勝2敗1分」で制し、26年ぶりの日本一に輝いたオリックス。シリーズ翌日に伝えられたコーチ人事報道がネット上で話題となった。

 報道によると、オリックスはプロ2年目・来田涼斗ら若手野手の底上げのため、前中日一軍打撃コーチ・波留敏夫氏をコーチ招へいし育成部門を任せるとのこと。ただ、これを受けネット上には期待以上に「波留を呼ぶ意味が分からない、手腕今一つなのに」、「選手をアホ呼ばわりするコーチなんかいらん! フロントは考え直せ!」といった否定的なコメントが相次いだ。

 >>中日・波留コーチに球団首脳が激怒「勝つ気あるのか!」 謹慎招いた不祥事も、現役時代からトラブル多発<<

 波留コーチは2014年から中日で一・二軍コーチを歴任している指導者で、2020年から今季序盤までは二軍打撃コーチを務めていた。ただ、今季5月23日に中村紀洋一軍打撃コーチの二軍配置転換に伴い一軍に昇格。同日から退団が発表された10月3日まで一軍打撃コーチを務めた。

 今季の中日打線は中村一軍打撃コーチ時代、40試合で143得点(1試合平均約3.6点)という数字をマークしていた。ところが、波留コーチの配置転換後からシーズン終了までは103試合で271得点(1試合平均約2.6点)と得点力がガタ落ちしている。

 また、二軍打撃コーチ時代についても、フルシーズン同職を務めた2020年(343得点)、2021年(388得点)は2年連続で400得点以下と、就任前年の2019年(444得点)には遠く及ばない数字となっている。こうした数字から、中日ファンの間で波留コーチの手腕に疑問符をつける声は以前から少なからず見られていた。

 さらに、今季は手腕だけでなく、試合中に見せた選手への態度もネット上で問題視されている。6月12日の日本ハム戦。チームは「0-1」と1点ビハインドの5回表開始前に円陣を組んだが、この際波留コーチは「目覚ませもっとお前ら! いつまで甘えてやってんねん野球! その気でやらんかいアホ!」と無得点の野手陣を叱責。これを受けたネット上には恫喝、パワハラまがいの言動だと批判が多数上がった。
 
 「手腕、態度共にファンからの評価は芳しくない波留コーチですが、身上としている熱血指導は現場ではそれなりに評判はいいようで、6月のゲキが騒がれた際は亀澤恭平氏、三ツ間卓也氏といった中日OBからは擁護の声も上がっていました。今回招へい報道が出たオリックスも何とか選手に結果を出させたいという波留氏の熱意を買い、若手育成を担う人材として白羽の矢を立てたのでは」(野球ライター)

 今季までリーグ2連覇、日本一も達成と常勝軍団になりつつあるオリックスに加わる見込みの波留コーチ。物議を醸す人事は果たしてどのような結果をもたらすのだろうか。

文 / 柴田雅人

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