今回の動画で原監督は「なかなかうまくいかなかったね、今年は」と悔しさをにじませつつ、「68勝72敗3分」でリーグ4位に沈んだ今季を総括。その後には現状の課題や来季の戦力構想についても話した。
問題となっているのは、来季戦力構想を話す中で飛び出た巨人のプロ16年目・34歳の梶谷隆幸にまつわる発言。原監督は巨人加入後2年目のシーズンを終えた梶谷について「今のところ梶谷はもう、けがを治しに来てるみたいな感じ」と苦笑い交じりに苦言を呈した。
梶谷はこれまで横浜・DeNA(2007-2020)、巨人(2021-)でプレーし、今季までに「956試合・.270・123本・420打点」といった通算成績を残している好打者。ただ、DeNA時代から故障離脱が多く、巨人加入後も1年目の昨季は左太もも裏負傷、腰痛の影響で「61試合・.282・4本・23打点」と今ひとつ。2年目の今季は左膝半月板手術により、11年ぶりに一軍出場ゼロに終わっている。
>>巨人・梶谷に「最悪のFA戦士」落胆の声 今季絶望の左ひざ手術が物議、“故障体質”への懸念は獲得当初から<<
原監督のコメントを受け、ネット上には同調の声が上がったが、中には「故障多いのは分かりきってたのに獲得する方が悪い」、「計算しづらいから獲るなって、ファンは散々忠告してたぞ」、「入団会見では調子いいこと言ってたくせに手のひら返しが酷すぎる」、「大枚叩いて獲ってきたのは自分だろ、どの口が言ってるんだ」、「1番確定とかウキウキしてたくせに態度変わり過ぎだろ」といった批判も寄せられた。
「巨人は2020年オフに4年8億円という大型契約で梶谷をFAで獲得しましたが、入団会見に同席した原監督は梶谷獲得を自らフロントに進言したことに加え、『1、3、5番を任せられる選手が入ってきた。私の中では1番梶谷、2番坂本(勇人)、3番丸(佳浩)、4番岡本(和真)と。心強いパーツが加わった』と1番打者起用に“当確”も出すなどかなり満足げな様子。一方、ファンの間では当初から『まともに稼働するわけがない』と獲得に反対する意見が少なからず上がっていました。今回の原監督のコメントを受け、当時反対していたファンはそれ見たことかとさらに不満や失望を強めたようです」(野球ライター)
左膝手術からの回復が思わしくないのか、来季は支配下から育成に落とされることも伝えられている梶谷。原監督肝いりの補強はこのまま不発で終わってしまうのだろうか。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
岡崎郁氏の公式YouTubeチャンネルより
https://www.youtube.com/c/asuaka