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UFOを発見して消えたパイロット 44年間未解決のUFO事件「バレンティッチ事件」

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 1978年10月21日、豪ビクトリア州のムーラビン空港でフレデリック・バレンティッチという20歳の若者が飛行機を借り、約200キロ離れたタスマニアのキング島へのフライトに向かった。目的は単なる一般的な物資輸送であった。

 しばらくは順調なフライトを続けていたが、午後7時に彼はメルボルン航空管制官スティーブ・ロビー氏に対し「この空域に他の航空機が飛んでいるかどうか」を通信で尋ねてきたという。彼は自分の飛行機の横をかなりの速度で通過する物体を目撃したと報告。「奇妙な4つの光が見える。着陸灯のように私には思える。その飛行機は少なくとも約300メートル上空で私の飛行機の上を通過した。何か遊ばれているようだ」

 ​>>イギリス空軍が機密にしていた1990年に撮影されたUFO写真が32年の時を経て公開<<​​​

 この報告を受け、ロビー氏はレーダーを確認してみたが、他の航空機の姿、接近している兆候は確認できなかった。

 バレンティッチ氏によれば、その物体は航空機ではなく、金属製で細長い形をしていて片側に緑色のライトを点灯させており、外側が輝いているように見えたという。そして「私の上を2回、3回、一度に識別できない速度で飛行している」「片側から消えたと思ったら、反対側に再び現れた」「ホバリングしており、航空機ではない」と告げた。

 確かに彼の証言が確かならば、当時はもちろん現代の飛行機やドローンにも不可能な飛び方をしている。だが彼が「そいつが上にいる」と告げた後、通信は途絶。管制塔の受信機にはその後17秒間にわたって、奇妙な金属音のようなノイズが記録されていた。

 事態を重くみた管制塔からオーストラリア軍に連絡が入り、遭難事件として軍は空と海の両方から捜索を行ったが、セスナ機は残骸一つ見つけられなかったという。バレンティッチ氏の操縦ミスによる事故とも考えられたが、彼は年齢の割に経験豊富なパイロットで、管制塔との会話にジョークを交えるとは考えられないという。また、フライト前に提出された飛行記録が片道分だけであったため、自殺ではないかとする説も出た。しかし説明のつかないところも多く、未だに謎の多い失踪事件とされている。

 実はこの事件に前後して、近隣では頻繁にUFOらしき謎の飛行物体が多く目撃されていた。中には同日飛行機を追いかける光点を見たという人物や、偶然撮影した写真に奇妙なものが写り込んでいたという証言も出てきている。バレンティッチ氏はこの世のものではない物体に接近遭遇してしまったのだろうか?

山口敏太郎
作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。
YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中

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Mystery of pilot who vanished after spotting a UFO endures 44 years on(unexplained-mysteries.com)より
https://www.unexplained-mysteries.com/news/361418/mystery-of-pilot-who-vanished-after-spotting-a-ufo-endures-44-years-on

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