メインイベントでは、名古屋を拠点にする人気アイドルグループSKE48のメンバーで、同団体でプロレスラーとしても活躍中の荒井優希が、DDTプロレスの赤井沙希との“令和のAA砲”で保持しているプリンセスタッグ王座の初防衛戦として、上福ゆき&桐生真弥(東洋盟友=東洋大タッグ改め、とうようメイト)の挑戦を受けた。
約9か月ぶりにプロレスラーとして本拠地に凱旋した荒井は、第2試合終了後にSKE48メンバーの鎌田菜月、熊崎晴香、福士奈央、松本慈子とともにライブを行い、「片想いFinally」「オキドキ」「Stand by you」「パレオはエメラルド」の4曲を披露するサービスぶり。荒井は福岡を拠点とするアイドルグループLinQの元メンバーである伊藤麻希を勧誘し、9月25日に名古屋・日本ガイシホールで開催されるSKE48の14周年コンサートに伊藤が出演することも電撃決定している。
試合は序盤からAA砲が桐生にダブルのビッグブーツを見舞うなど好調な滑り出しを見せるが、東洋盟友も桐生が荒井をスリーパー、上福が赤井を卍固めで攻め立てていく。赤井と上福は壮絶なビッグブーツ合戦を展開。終盤になり、AA砲はダブルの新人賞を繰り出して上福を排除。桐生はスパインバスター、エルボードロップで抗戦するも、これをしのいだ荒井は串刺し式ビッグブーツ、フルネルソンバスターから最後は必殺のFinallyが決まりカウント3。前哨戦では完全に押されていた荒井だが、予告通り自らの手で初防衛を成し遂げた。
バックステージで荒井は「初めての防衛戦でベルトを落とすことがすごく怖くて。ベルトを持ってることで少し自信を持てたところもあったので。最近は負けが続いて、このまま落としてしまったらどうしようって思ってたんですけど。なんとか守ることができて、また少し強くなれた気がするので、次からの防衛戦はもっと自信を持って挑みたいと思いました」と安堵の表情を浮かべると、赤井は「試合前は自信なさそうだったんですけど、私にとって優希ちゃんは頼もしいパートナーやし。今日の自信をずっと持っててほしいなって思いました。防衛戦をすればするほど強いチャンピオンになっていくと思うので」とタイトルマッチを続けていく意向を明らかにしている。
一方、英国の団体で、日本の優宇が所属しているEVEの9.1(現地時間)ロンドン大会で、リア・オライリーとナイトシェイドが「我々英国のレスラーがTJPWを完全に支配する。二人でプリンセスタッグ王座に挑戦したい」と挑戦表明してきており、赤井は「ウチらの欲を満たしてくれる選手をどんどんくれよ。海を渡っても、地球外でもいい」と受諾すると、荒井も「OK!」と呼応。凱旋勝利を経て、自信がついた荒井はベルトを持って海を渡ることになりそうだ。
◆東京女子プロレス◆
『TJPW CITY CIRCUIT~名古屋公演~』
2022年9月4日
愛知・名古屋国際会議場イベントホール
観衆 640人(超満員札止め)
▼プリンセスタッグ選手権試合(30分1本勝負)
<王者組>赤井沙希&○荒井優希(16分04秒 片エビ固め)上福ゆき&桐生真弥●<挑戦者組>
※Finally
※第10代王者組が初防衛に成功。
(どら増田)