問題となっているのは、「0-2」とソフトバンク2点ビハインドの5回裏でのこと。この回ソフトバンクは先頭・ガルビスが中安で出塁すると、続く増田珠の打席で初球にいきなり二盗を仕掛ける。ロッテ捕手・松川虎生は焦ったのか二塁送球をワンバウンドにしたが、それでも余裕のタイミングでガルビスはタッチアウトにされてしまった。
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この直後、中継ではベンチで戦況を見守る藤本博史監督の様子がアップで映ったが、藤本監督は両手を腰に当てながら、ベンチに戻ってくるガルビスを数秒ほど凝視するなど明らかに不満げ。また、試合後に応じた取材では「勝手に走りました。何も(サインは)ないですよ」、「びっくりしましたわ。2点差で『さぁ行こう』というところだったんだけどね。(言うことは)それだけです」と、サインではなく独断でのプレーだったと呆れ気味に説明したことも伝えられた。
反撃ムードを作りかけるも一瞬でしぼませたガルビスに対して、ネット上でも「は? 今季盗塁ゼロなのに何で走った?」、「ワンバウンド送球なのに楽々刺されてるし完全な判断ミスだ」、「結果はもちろんだけど勝手に走ったこと自体もヤバい、チームの統率も乱しかねない大ボーンヘッドだぞ」などと批判が相次いだ。
裏目に出た二盗狙いが暴走と問題視される中、一部の間では直近の試合で犯した失態も蒸し返されている。ガルビスは8月29日・ロッテ戦5回裏1死一、二塁で、捕手がブロッキングした球を見失う間に三盗を企図するも失敗。藤本監督は試合後に「自分の足とも相談してもらいたいよね。完璧なアウトだから」などと苦言を呈した。
このこともあり、ネット上には「ついこの前も走塁ミスやらかしたばっかだろ…何度やれば気が済むのか」、「ガルビスは前回も今回も、ちょっと自分の走力を過大評価し過ぎでは?」、「こんな変な走塁が相次ぐようじゃ戦力として計算しづらいわ」といった厳しい意見も少なくない。
31日の試合が最後だった8月の戦いでは、「.304・1本・7打点」とバットでは結果を出したガルビス。ただ、軽率な走塁ミスが続くようなら評価を高めていくことは難しそうだ。
文 / 柴田雅人