今回の動画で福本氏は現在のソフトバンクで状態が気になる選手や、現役時代にプロ野球記録(1065盗塁)を樹立した盗塁の極意などを話した。その中で、福本氏は開幕から低調が続いている松田に厳しいコメントを口にした。
>>ソフトB・リチャード、敵軍ミーティングに乱入し監督仰天! 審判への造反以前にも目立っていた問題行動<<
松田はプロ入りした2006年からソフトバンクでプレーし、昨季までに「1867試合・.266・301本・984打点・1811安打」をマークしている主力打者。ただ、今季は開幕から打率2割前後と打撃不振が続いており、前半戦終了時点の成績は「32試合・.188・0本・6打点・15安打」と寂しい数字になっている。
その松田について、福本氏は「見てたらもう情けない。『お前、ちょっとしっかり打てよ!』って。なんでか言うたら、もうちょっとで2000本やん」とコメント。通算2000本安打まで残り189本で今季を迎えるも、前半戦を終えた7月24日終了時点での残り本数は174本と、記録到達へ長らく足踏みが続いていることに不満をにじませた。
通算2000本安打は多くの打者がキャリア最大の目標に掲げる大記録。松田も昨オフの契約更改会見で「一つずつクリアしていくことがモチベーションになるし、やりがいを感じる」と記録へのこだわりを口にしたことが伝えられている。
ただ、福本氏は「『これ(2000本安打到達)をするまでは何がなんでも食らいついてやるんや』とか(感じられない)、見てて情けない。応援してるんやけど情けない」と、今季は記録達成への執念が今ひとつ感じられないと苦言。しかし、不振の原因が単に気持ちの問題だけなのか、それとも他の要因もあるのかについては触れなかった。
この福本氏のコメントを受け、ネット上には「2000本安打がモチベっていうなら、確かにもう少し気合は見せてほしい」、「今季はなんか簡単に凡フライを打ち上げる場面が目立つよね」、「気持ちだけじゃなくて年齢的な衰えとかも不振の一因なんだろうけど、このまま終わることがないように踏ん張ってほしい」といった同調の声が寄せられた。
松田への厳しい声が相次ぐ中、不振脱却のためには起用法を変える必要もあるのではという指摘も上がっている。前半戦は低空飛行が続いた松田だが、報道によるとチームを率いる藤本博史監督は「実績もあって、代打でも使えるし、一番はベンチでムードを出してくれている」とムードメーカーを担える点を高く評価しているといい、実際に開幕から一貫して一軍に同行させ続けている。ただ、試合によって三塁スタメン、一塁スタメン、代打要員と起用法がバラバラのため、ファンの間からは「実戦感覚を養わせる意味でも、二軍に落としてまとまった出場機会を与えるべきでは」という意見も散見される。
南海時代の1987年シーズンに門田博光氏(現野球解説者)が達成して以来、生え抜きで2000本安打を達成した打者が出ていないソフトバンク。チーム35年ぶりの大記録に向け、松田は後半戦で奮起を見せることができるだろうか。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
池田親興氏の公式YouTubeチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UC89DdDdfD-wuREdrIjnO8DA