今月27日に実施される予定の安倍元首相の国葬。国葬の実施については世論が分かれているが、岸田文雄首相は8月31日に記者団の取材に応じ、「早急に国会の場で私自身が出席し、国民に見える形で『国葬儀』に関する質疑に答える場を設けるよう、幹事長以下に指示した」と発言。国会の閉会中審査に自ら出席し、実施の意義などを説明する意向を明らかにした。
>>玉川徹氏、安倍元首相の国葬反対の国民は「一部じゃない」指摘するも疑問の声<<
この話題について、玉川氏は「僕は最低限議決は必要だと思っていて、閉会中審査で『話しましたよ』だけをアリバイにされるのはちょっと嫌」と指摘した。また、「政権の恣意的な判断で、人の死が政治に利用されるっていうことが前例になるのが嫌なんです」と明かした。
一方、玉川氏は続けて、「我々は歴史を勉強するにあたって、戦争になぜ突っ込んでいったかっていうことを勉強するわけですけど、最終的に310万人の日本人が死ぬっていう風になった時、いろいろな日本人の死が政治に利用されてきたんですね」と指摘。太平洋戦争中に亡くなった山本五十六氏の国葬が戦時中に行われたことに触れ、「あれも、今振り返ってみれば、当時戦争を継続するための政治利用だったという解釈になります」と持論を展開した。
さらに、玉川氏は「それだけじゃないですよね。戦争に突っ込んでいくにあたって、国民を兵士として動員するにあたって、兵士の死っていうものも祀り上げる形で利用された、と。靖国神社ですけど」と言い、「そういう風な結果として、いろいろ戦争が起きたり無理なことが起きてしまっている」と指摘。「だから、僕は人の死を政治利用するってこと自体に非常に拒否感を覚えます」と話していた。
しかし、玉川氏の発言にネット上からは「これ戦争の話じゃないんですけど…」「話が飛躍しすぎ」「時代も政治システムも違うことを無視して結論づけるのはおかしい」「吉田茂も国葬なんだけどどう政治利用されたの?」「反対して政府批判してる側も人の死を政治利用してることになる」「利用してると思えば何でもそう」といったさまざまなツッコミが集まっていた。