オーストラリア・ブリスベンの運送会社で働く男性が、勤務中にケガをして睾丸を失ったのは会社の過失として、治療費や慰謝料などを求めて勤務先の運送会社を訴えたと、海外ニュースサイト『Daily Mail』が8月27日までに報じた。
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同記事によると2021年3月、とある運送会社で働く35歳の男性がトラックを運転し、引っ越し用の荷物を1人で運んでいたという。目的地に到着し、男性は積んでいた荷物をトラックから降ろそうとした。男性が80キロのマットレスの入った箱を手に取ったところ、バランスを崩して転倒。箱は男性の股間の上に落ちたという。股間付近の激しい痛みで作業を一時中断、男性は会社に連絡を入れるも、労災適用のための治療のアドバイスはなく、自力で直接病院に向かったそうだ。
男性が損傷を受けたのは睾丸だ。左右どちらかは不明だが、片方の睾丸がかなり深刻な状態であった。男性はそのまま入院し、事故から8カ月後の同年11月、痛みが消えなかったことから片方の睾丸を摘出する手術を受けたそうだ。男性によると、毎日睾丸を蹴られているような痛みで、睾丸摘出するまで99%の時間をベッドで過ごしたという。
しばらくして、男性は仕事に復帰した。男性はケガのため、軽めの作業を割り当てられるはずだったが、仕事内容は「泥を掘る作業」。肉体面でハードなものであった。男性は、一連の会社の対応に不満を抱いており、「待遇改善」の必要性を感じたそうだ。
最近になって男性は勤務先の運送会社に対し、治療費や慰謝料などの支払いを求める訴訟を起こしたという。男性の代理人弁護士によると本件は、管理者の注意義務に違反すると主張。事故時の仕事は2人以上の人員が必要なもので、トラックドライバー1人の場合、40キロを超える荷物を一人で運ばせるべきではないと主張している。裁判は近日中に開かれる予定だという。
このニュースが世界に広がるとネット上では「うわ、これは痛い」「玉がつぶれたのね。お察しします」「金玉は大事。子種に影響する。会社に慰謝料を求めるのは当然の権利」「運送会社の対応なんてどこも同じ。作業員は使い捨て」「泥掘りで我慢しとけ。肉体労働メインの人が、事務はできないと思うけど」「運送会社の委託をしているが、確かに対応はひどい。下請けの人はもっと声を上げるべきだ」といった声が上がった。
いくらお金をもらっても、失った睾丸を取り戻すことはできない。だが本訴訟で、運送業界で働く人の待遇改善につながることを期待したい。
記事内の引用について
Removalist sues his boss after he lost a testicle when an 80kg mattress fell on him during a solo move, leaving him in agony for eight painful MONTHS(Daily Mail)より
https://www.dailymail.co.uk/news/article-11151581/Brisbane-removalist-Ryan-Collins-sues-Hunter-Express-lost-testicle-mattress-slip.html