堂本剛は、2日から京都・平安神宮で奉納演奏。8日から大喜利に特化した独演会「小喜利の私」東京公演がスタートする。今年はファンクミュージックを主にしたソロ音楽プロジェクト「ENDRECHERI」(エンドリケリー)の活動20周年の節目でもあるため、デジタルシングルの配信や「SUMMER SONIC 2022」への参加、コンサートツアーなど精力的な夏を送った。
>>中居とKinKiの師弟愛はジャニーズトップランクのまま<<
同時に尽力したのが、以前からあらゆる場で発表してきたデザイナー業だ。「ENDRECHERI TSUYOSHI DOMOTO」のプロジェクト始動と同時に、3月から無料動画配信「GYAO!」でオリジナル新番組「つよしP」がスタート。ファッション通販サイトのZOZOとコラボして、さまざまなアイテムをZOZOTOWN限定で展開してきた。ファッション誌のフリーライターが言う。
「堂本さん自身がデザインから色選び、イメージビジュアルのディレクションまで、ほぼ全面的に関わったといいます。環境についても考え、サステナブルな素材を一部使用。過剰在庫を生み出さない販売方法として、受注販売を採用しました」
ロングTシャツやボンタンのシルエットのパンツ、サングラス、オープンシャツ、ニット、2WAYジャケットほか。素材や機能性、着想するイメージがはっきりしており、売り上げの一部は公益社団法人・国土緑化推進機構が運営する「緑の募金」に寄付されている。
以前からファッションセンスの奇抜さはジャニーズ随一だった。20年以上も前からマニキュアを塗ったり、スカートをはいたり、アシンメトリーのヘアスタイルにするなど、概念にとらわれない主義だった。
事務所関係者の大半は反対したが、没個性に負けない信念を貫く生き方に憧れる後輩は多かった。結果、その自由すぎる発想がデザイン稼業で大いに生かされ、帽子のデザイン、雑誌や書籍、CDジャケットに作品を提供するまでになった。自身がプランニングするオフィシャルグッズは、おしなべて好評だ。
自己表現の偉才である剛。その進化は天井知らずだ。
(伊藤由華)