この日の小笠原は初回に3点を失う不安定な立ち上がりとなったが、2回以降は立ち直り「6回3失点(自責2)・被安打6・四球1」とクオリティ・スタート(QS/6回以上を投げ自責点3以下)をクリア。ただ、本人は初回の3失点に相当な責任を感じたようで、降板後に「立ち上がりに点を取られてしまい、申し訳ありませんでした」と謝罪コメントを残したことが伝えられた。
小笠原が投げ終えた6回裏終了時点で「1-3」と2点ビハインドだった中日は、7~9回の終盤戦も得点を挙げられないまま敗戦。初回の3失点が結果的に致命傷となった小笠原は今季6敗目を喫した。
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小笠原の降板後コメントを受け、ネット上には「初回から簡単に3点奪われたのは痛すぎた」と苦言が寄せられたが、それ以上に「そんな謝罪なんかする必要ない、今日は小笠原よりもっと悪い奴らがいる」、「謝らなきゃいけないのは小笠原じゃない、見殺しにした野手陣の方」、「今日の小笠原は打撃でも守備でも足引っ張られて本当に可哀想だった」といった擁護の声が多数寄せられた。
「この日の小笠原は初回につまずいたものの全体で見れば内容は悪くなく、野手陣の働き次第では勝利投手になっていてもおかしくない投球でした。ただ、野手陣は試合を通じて得点圏のチャンスを5度(2~5回、7回)も作りながら、3回表1死二、三塁でビシエドが放った内野ゴロによる1点のみしか得点を挙げられず。また、守備でも捕手・木下拓哉が初回無死一塁で、盗塁に対し二塁に悪送球して無死三塁とするミスを犯しており、この直後に小笠原は先制点を奪われています。このこともあり、今日の敗戦について責任を感じなければいけないのは小笠原ではなく、攻守で足を引っ張った野手陣の方だと考えているファンは少なくないようです」(野球ライター)
6日の試合も含めて7月はチーム防御率「2.83」と投手陣は頑張っている一方で、チーム打率は「.221」、得点数も「6」と野手陣が機能していない中日。月間勝敗は「1勝3敗」と黒星が先行し、シーズン成績も5位DeNAと3.5ゲーム差の最下位(32勝45敗)とCS争いからも脱落しつつあるため、野手陣には一日でも早い奮起が求められているといえそうだ。
文 / 柴田雅人