警察によると、事の発端は22日昼。太田市に住む81歳自営業の女性宅に「詐欺グループを捕まえた」などと警察官を装う人物から連絡があり、「口座から50万円が下されている」「財務省職員がキャッシュカードを確認に行く」などと説明され、信じてしまった。
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その後、財務省職員を名乗るニセの人物が女性宅を訪れ、キャッシュカード4枚を受け取り、女性がその場を離れた瞬間に別のカードとすり替え、盗んだ。盗難に気がついた女性が警察に通報して事態が発覚し、現在警察が捜査を進めている。警察官に財務省職員と、権力を有している人物の存在をちらつかせ、キャッシュカードを盗むとは実に卑劣な犯罪である。
この犯罪に、ネット上では「財務省職員がキャッシュカードを取りに来るわけがない。それでも信じてしまうものだろうか」「そんなことするわけないと思っても、電話がかかってきてしまうと動転してしまうのかも」など、驚きの声が上がっていた。
「詐欺の手口は巧妙化していますが、結局警察官や財務省職員を名乗る人間が金やキャッシュカードを巻き上げようとするスタイルには変わりません。このご時世、本物の警察官や財務省職員でも、詐欺に加担している可能性も否定できません。そのような電話が入った場合かなり怪しいので、名前と所属を聞き、警察署や財務省に直接問い合わせてください」(事件記者)
警察官や財務省職員などを名乗られても、電話口で判断せず関係各所に確認するようにしてほしい。