私は昨年、繁華街で一人の男性にナンパされました。私自身、太っていることがコンプレックスだったので、恥ずかしくもありましたが、かなりのイケメンだったので、浮かれて連絡先を交換することに…。その後、何度かのデートを経て、交際を開始しました。彼はとても優しくて、私のぽっちゃりも可愛いと愛してくれました。そうするうちに、だんだんと彼の内面にも惹かれていき、私は彼のことが大好きになりました。
>>旅行のために彼女の生理を止めさせようとする無知男~本当にあった怖い彼氏~<<
そんな素敵な彼でしたが、少しおかしな点がありました。それは、私の過去の情報を知っていたことです。彼は何度か、教えていないはずの私の出身地や中学の部活動を口にしました。不審に思いましたが、共通の知り合いから聞いたと言われ、話をそらされるばかり…。その時にもっと深く追及していればよかったのですが、久しぶりの恋愛に舞い上がって盲目になっていたのです。
そして、最悪の結末を迎えたのは半年記念日のことです。その日、私と彼は都内の高級ホテルに宿泊していました。美味しいご飯を食べ、素敵な景色を見ながら大好きな彼氏と過ごす、これ以上ない幸せを味わっていました。しかし、イルミネーションの輝くホテルの屋上でとんでもない一言を言われたのです。「おデブちゃんとは付き合えない」と。私は唖然として彼を見上げました。彼は続けます。「覚えている?10年前に君に言われた言葉だよ」。
実は、彼は中学の同級生だったのです。当時、太っていた彼は私に告白し、「おデブちゃんとは付き合えない」と笑ってバカにされたことを根に持っていたのだそう。そして、仕返しをすべく30kgも痩せて私に近づいたと言います。彼とは反対に、見事に太ってしまった私。彼は復讐の絶好のチャンスだと思ったそうです。
仕返しに来た彼のことは酷いと思いますし、すごく傷つきました。だけど、10年も彼を苦しめてしまった私はもっと罪深いと思います。彼とはそのままお別れしましたが、中学の時の自身の何気ない言葉を心から反省しています。
写真・Dick Thomas Johnson