報道によると、秋山と球団は契約の際にメジャー昇格の最終期限を16日に定めており、昇格できないまま期日を迎えたため退団となる見込みとのこと。また、今後は日米球団の中から新たな移籍先を探していくとみられるという。
今季の秋山は4月4日にシンシナティ・レッズを実質的な戦力外となったが、約1か月後の5月10日にパドレスがマイナー契約を結んだことを発表。加入後は3A・エルパソに合流し、「16試合・343・3本・21打点」と3割を大きく超える打率をマークしていた。
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秋山の退団報道に、ネット上では「マイナーとはいえ優に3割打てる実力があるなら全然やれる」と日本球界復帰、ひいきチームへの加入を望むファンの声が挙がったが、古巣西武ファンの間では「仮に日本帰ってくるならオファーは出すんだろうが、自分は必ずしも帰ってこないでいいと思ってる」、「活きのいい若手がいる中で秋山を獲得すると成長に蓋をしることにあるのでは」といった冷静な意見も少なからず見られた。
「西武は秋山が4月にレッズを退団となった直後、渡辺久信GMが『本人が日本でまたやると決めるんだったら、ウチとしても当然、戦力として考えている』と日本復帰を決断するなら獲得オファーを出す旨を明言したことが伝えられました。このことを考えると、今回も秋山が仮に日本復帰を決めた際はすぐに獲得に動くものと思われます。ただ、西武は現在鈴木将平(24歳)、若林楽人(24歳)、愛斗(25歳)、岸潤一郎(25歳)ら、一軍で出場機会を増やしつつある若手外野手が豊富な状況であることから、秋山を獲得するとこうした若手の出場機会が奪われるとして実現を望まないような声は散見されます」(野球ライター)
西武時代は(2011-2019)は外野の絶対的レギュラーに君臨し、「1207試合・.301・116本・513打点」といった数字を残した秋山。仮に古巣復帰ならまたたく間にレギュラーに返り咲くことは濃厚だが、今いる若手を我慢強く育てる方が長期的にはメリットになるとして復帰に消極的なファンも一部いるようだ。
文 / 柴田雅人