なんと、中学3年生の男子5人がビデオカメラを片手に、同級生の着ていた衣類に油をしみ込ませライターで火をつけ、火だるま状態になっている姿を撮影していたというのだ。
火をつけられた男子はやけどをした。しかも恐ろしいことに、この中学生グループはこの男子以外もターゲットにして別の日に撮影しており、中には「熱い!」「助けて!」と叫ぶ声が入ったテープもあったという。
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なぜ彼らはビデオカメラを回し続けたのだろうか……。
学校側によると彼らは非行に走り、いじめをするような生徒ではなかったという。
生徒たちは撮影の際、火が衣類につくと、カメラマン以外の生徒が水をかけて消火したほか、雪を身体にまぶし患部を冷やすなど最悪の事態を回避しようとしていたという。
補導された中学生が口にしたところによると、衣類に火をつけたのは自主映画の撮影のためだったという。
彼らは映画好きで、前年の暮れに「みんなで映画を撮ろう」と持ちかけ、「刑事モノ」をテーマに撮影することにしたという。
シナリオこそ作らなかったが、カメラマン役の生徒が大好きだった残酷な映画を手本にし、人間が火だるまになるシーンを撮影することになり、数人の生徒に声をかけたという。
「撮影中の事故」ということで彼らには保護観察処分が下され大きな罪には問われなかった。ただ教育界では本事件をきっかけに、残酷映画が青少年に与える影響の有無について議題にあがることが多くなったという。