「Mは夫の腹心の部下だったのですが、同時に友人でもありました。趣味や嗜好が似ているので、夫も彼には心を開いているように見えました。
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夫は多忙なので、Mが来ているときも度々会社から緊急の電話や呼び出しがありました。二人きりになると、Mは途端に口説き文句のような際どい話をして…。私は話題をそらすのに精一杯でした。
でもある日、夫が離席したタイミングで突然、彼にキスされたんです。びっくりして固まっていると、“ずっと好きでした”と告白されました。正直、嬉しいというより、“恐い”という感情の方が大きかったです。この後、自分の感情に歯止めがきかなくなるのは分かっていたんです…」
理恵さんが懸念した通り、二人はあっという間に体の関係を持ち、それぞれ伴侶と上司を裏切る形になった。とは言え、先に度重なる浮気で最初に妻を裏切ったのは夫の方だ。そう思い込もうとしたとき、理恵さんに『ある疑惑』が湧き上がった。
「私とMが関係を持った途端、夫の長期出張がすごく増えたんです。最初は喜んで、彼との逢瀬を楽しんでいたんですが、夫の帰宅時に香水の匂いや口紅の跡がついてくることが増えて…。
もしかして、自分が大っぴらに外で遊ぶために、私と彼を意図的に引き逢わせたんじゃないか。いえ…それどころか、M自身も夫に頼まれて私と関係を持ったんじゃないかとも…もちろん彼は否定していますけどね」
疑念を抱えたまま、理恵さんは不倫を続けている。夫に気づかれてはいけないという気持ちと、真実を知りたいという想いが複雑に交差しているという。
「もともと家同士の打算で結婚したんです。どんな形であれ『夫婦』という形を続ける方が大切なのかも知れません」。理恵さんはそう最後に寂しげに呟いた。