しかし、Yは理沙さんを“お気に入りの部下”では満足せず、理沙さんと体の関係を持つよう画策するようになる。
>><実録!不倫カップルの顛末>無防備な姿を隣人に見られ…高揚した女子大生の心の内<<
「将来、社内でも有望視されているYに気に入られることは、確かに私が望んだことです。でも、愛人になることまでは考えていませんでした。好きでもない人に抱かれた上、万が一Yの奥さんにバレた時に慰謝料請求されるなんて、冗談じゃないですよ。なのに、Yは私にわざと残業をさせ、私の業務と関係ない出張やセミナーの予定を入れて2人だけになる機会を多く作ろうとしました。2人の時、下の名前で呼んだり手を握ろうとしたりで…無下にすることもできず、本当に困りました」
上手く立ち回るつもりが、本気になったYのアピールに辟易した理沙さん。社内にはコンプライアンスの通報窓口もあり、Yをセクハラで訴えるのは簡単だった。しかし、Yは社内での実力者。切り捨てることで、自分に起こる不利益も心配だったのだ。
「ある時、しびれを切らしたYが血走った目で“俺をもてあそんだのか?”と迫ってきたんです。企画書の提案や承認などで、かなり優遇してもらっていたので、咄嗟に上手い良い訳が思いつきませんでした。条件の良い今の会社を辞めるのも、居心地が悪くなるのも嫌で、悩んだ末に一回だけの約束で身体を許すことにしました。Yはすごく興奮していましたが、私は早く終わって欲しくて仕方なかったです」
上司と体の関係を持った理沙さん。ますますYの庇護を受け、重要なポジションにもつけた。しかし、以前ほど仕事への情熱や意欲がなくなってきているという。
「仕事は大好きだったのに…全然やる気が出ないんです」
上司との不倫関係は、理沙さんにとって大きなストレスだったのだろう。要領よく立ち回っているつもりでも、自身の心の中までは“合理的”にはいかないものだ。