「家同士が勝手に決めた結婚だったので、お互いに愛情はありませんでした。それでも、最初の数年は、”せっかく縁があって結婚したのだから…”と思い、夫に気に入られようと努力もしたんです。でも全然ダメでした。夫は、愛人が一人どころか何人もの女性と付き合っていて、女癖が最高に悪かったんです。
>>前編:<実録!不倫カップルの顛末>不倫相手の子を身ごもった女性…震える手で電話をかけた相手は…<<
お金だけはありましたから、寄ってくる女性も多くて、私が何度訴えても一向にやめる気配はありませんでした。実際、私の父も愛人を囲っていた時期があったので、”男はそういう生き物”と半分諦めていました。そんなとき、夫が珍しく会社の部下のMを連れて帰ってきたんです。Mは優秀なだけでなく背も高くて、今風のイケメンで一目見ただけでドキドキしてしまいました」
女性関係に奔放な夫に嫌気がさしていた理恵さん。夫の腹心の部下というMを見て、一目で恋に落ちてしまったという。
「それから、Mは頻繁に家に来てくれました。”社長の奥さんがこんなにおきれいな方とは知りませんでした”と言われたときは、恥ずかしくて顔が真っ赤になっていたと思います。昔から厳粛な家庭で育てられ学校も女子校でしたし、男性経験は夫としかなかったんです。もう舞い上がってしまい、”いつか彼が私を迎えに来てくれて、再婚できたら…”なんて、小学生みたいな妄想までしてました。そのうち、だんだんエスカレートしてきて“もし彼に抱かれたら…”と妄想がどんどん膨らんで…夫に抱かれている間も彼のことを考えていたほどです」
夫の部下に”禁断の恋”をしてしまった理恵さん。おとぎ話のような甘い空想の中だけであれば、許された恋だったが、現実はそれほど甘くはなかった。