オリックスはこの日ソフトバンク先発・千賀滉大の前に8回まで無得点だったが、「0-2」と2点ビハインドの9回裏1死満塁で吉田正尚が2点タイムリーを放ち延長戦に持ち込む。その後、延長11回裏に2死二塁のチャンスを作ると、紅林弘太郎が三遊間を破るタイムリーを放ちサヨナラ勝利を収めた。
劇的な一打を放った紅林はグラウンド上で同僚たちにもみくちゃにされ祝福を受けた後、ベンチ前で出迎えた首脳陣とも笑顔でハイタッチ。この時、中嶋監督はハイタッチ後に紅林のお尻を左足で軽くけるそぶりを見せ、紅林もこれに合わせるように小さくジャンプしていた。
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中継カメラが映したこの光景を受け、ネット上には「まさかの手荒な祝福で笑った」、「蹴られた紅林くんぴょんって飛んでてかわいい」、「蹴った方も蹴られた方もニコニコしてるしいい雰囲気だな」と面白がる声が寄せられた。
同時に、「中嶋監督はそれだけ今日の紅林にイライラしてたのか?」、「冗談交じりでも蹴り入れたくなった気持ちは分かる、この日はミス連発してたし」、「サヨナラ打つまで全く振るってなかったから、『やるなら最初からやれ!』ってツッコミの意味合いで蹴ったのかもね」と背景を推測するコメントも見られた。
「今季の紅林は試合前時点で『.194』と不振で、この日も延長11回裏の第5打席まで『3打数無安打・1四球』とヒットは打てず。また、5回表2死にゴロ捕球後の一塁送球を悪送球し、9回裏1死満塁では吉田の当たりの間に一塁から三塁へ進塁を試みるも失敗しアウトになるなど、守備・走塁でもミスが相次いでいました。その後サヨナラ打で汚名返上を果たした形ですが、それまでは中嶋監督がフラストレーションをためていた可能性も決してゼロではないでしょう」(野球ライター)
21日の勝利で今季成績は「10勝11敗・勝率.476」となり、勝率5割復帰にリーチをかけたオリックス。その立役者となった紅林は、この調子で本格復調を果たすことはできるのだろうか。
文 / 柴田雅人