橋下氏はこれまでにも個人を訴えてきた。その相手と結果はどのようなものだろうか。
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大阪府知事時代には、『新潮45』(新潮社)2011年11月号に掲載された記事を巡り、名誉を傷つけられたとして、精神科医でノンフィクション作家の野田正彰氏と版元の新潮社に1100万円の損害賠償を求める訴えを起こしている。記事では橋下氏の高校時代を知る教師の証言をもとに、野田氏が橋下氏を「演技性人格性障害といってもいい」と分析した。
判決は一審では野田氏と新潮社に110万円の支払いを求め、橋下氏が勝訴したが、二審で逆転、2017年に最高裁への上告が棄却され、橋下氏が敗訴している。
2017年には、有田芳生参議院議員に対し、ツイッター上の発言で精神的苦痛を受けたとして500万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。両氏はツイッター上でバトルを繰り広げていたが、有田氏が、橋下氏が過去のテレビ番組に関し、「1回だけ出演して降板させられた」と書き込んだことに対し、社会的評価を低められたと主張した。判決は一審、二審ともに橋下氏の要求が退けられ、2019年には最高裁判所への上告が棄却。こちらも橋下氏が敗訴している。
同年には、ジャーナリストの岩上安身氏が、橋下氏が「大阪府知事時代に幹部職員を自殺に追い込んだ」などとする第三者のツイートをリツイートしたことに対し、慰謝料など110万円の損害賠償請求を求めた。一審、二審判決ともに名誉毀損を認め、33万円の支払いを命じた。岩上氏側が2020年に上告断念を表明したため、橋下氏の勝訴が確定している。
大石氏に対する訴えは、どのような結果となるのかは気になるところだ。