小泉氏は2009年に67歳で政界を引退した。その後、2011年の東日本大震災で起こった福島第一原発事故を受けて、脱原発を掲げるように。2014年には、東京都知事選に細川護煕元首相を立て、原発ゼロを掲げて自身も応援に回った。その後も全国各地で講演会を続けてきた。
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ここ10年ほどの小泉氏と言えば、「原発ゼロ活動」のイメージが強いが、その他にも様々な活動を行っている。
2018年には、イギリスのメディア「フィナンシャル・タイムズ」のランチを食べながらのインタビュー企画に登場するも、「私は昼食を食べない」と小泉節を炸裂させた。09年の引退以来、1日2食と決めているのだという。
2020年には、日本共産党委員長で衆議院議員の志位和夫氏と、音楽之友社が運営するWebマガジン「ONTOMO」で対談。小泉氏と志位氏は、政治的には対立軸に置かれる真逆の存在だが、音楽通の共通項がある。政治を離れて音楽愛を語り尽くした。対談記事は「タメ口」も交じるフランクな内容となっている。
小泉氏と言えば、総理大臣時代の2001年にX JAPANの『Forever Love』を自民党のCMソングに起用し、話題となった。2017年には「新経済サミット2017」で、楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼社長とYOSHIKIとの3人でトークセッションを行った。また、同年発行の書籍『極:超一流の世界へようこそ! 18組の対論』(東京書籍)でも、YOSHIKIとスペシャル対談を行っている。今でもYOSHIKIとは親交があるようだ。
こうして見ると、政界引退後の小泉氏は原発ゼロの講演会行脚だけではない、悠々自適な暮らしをしている面もあると言えるかもしれない。