京田にミスが相次いだのは、両チーム無得点で迎えた6回表。中日先発・大野雄大は先頭・山本泰寛を遊撃へ転がるゴロに打ち取るが、遊撃手・京田は一塁送球を右方向へそらしてしまう。一塁手・ビシエドはベースから離れながら何とか捕球はしたものの、山本をタッチアウトにはできなかった。
>>中日・京田に「なんで無理したんだ」苦言相次ぐ 復調への執念が空回り? 先制機を潰した暴走に立浪監督もガックリ<<
無死一塁となった後、大野は近本光司に併殺性の二ゴロを打たせたが、二塁送球を受け一走・山本をアウトにした京田は、そこからの一塁送球をまたしても右方向に大きくそらしてしまう。それたボールが一塁カメラマン席前を転々とする間に近本は二塁を狙ったが、カバーに入った捕手・木下拓哉が好返球で近本を刺し結果的には併殺という形になった。
しかし、場面が2死走者なしとなった直後、大野は佐藤輝明に3号ソロを浴び先制点を奪われる。チームはその後8回に2点を取り逆転勝ちしたが、大野は試合後に「京田のためにも絶対に3人で終わらせなきゃいけなかった」と、被弾の場面は京田のミスをカバーしようと気負っていたと語ったことが伝えられている。
悪い流れを招いた京田の悪送球連発を受け、ネット上には「1回ならまだしも、2回連続で同じようなミスを繰り返すのは酷すぎる」、「無失点で好投してた大野の足引っ張って恥ずかしいと思わないのか」と批判が相次いだ。同時に、「打撃も守備もダメなら使う意味がない、立浪監督は一度再調整を命じるべき」、「代役がいないわけじゃないし、一度二軍に落とす方が本人にとってもチームにとってもいいのでは」と、立浪和義監督に二軍降格決断を求めるコメントも多数見られた。
「京田は12日までの今季13試合全てで遊撃スタメンを務めていますが、打撃成績は『.150・2本・2打点』と打率1割台。一方、守備は12日の試合前時点で無失策を続けており、立浪監督もその守備力を買って京田の起用を続けています。ただ、その守備で綻びを見せた今回の試合を受けて一度、二軍で再調整させるべきではという意見は高まっています。なお、二軍では現在三ツ俣大樹(打率.349)、堂上直倫(.293)ら好調な遊撃候補が複数おり、こうした選手の存在も京田の降格待望論を後押しする一因になっています」(野球ライター)
悪送球を連発したことについて、試合後に何らかのコメントを出したとは特に伝えられていない立浪監督。京田をスタメンに据えたまま復調を待つのか、それとも二軍で再調整させるのか。今後注目を集めそうだ。
文 / 柴田雅人